浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

組曲 展覧会の絵

No.3249【名曲喫茶 浮月堂】ピアノ組曲から交響曲へ「組曲 展覧会の絵」 「展覧会の絵」は、ロシアのモデスト・ペトローヴィチ・ムソルグスキーにより1874年に作曲されたピアノ組曲である。 「展覧会の絵」は、ロシアの画家ガルトマンの死を悼み、作曲された…

Without a Song

No.3248 (再)【今日の1枚】無為な、それでも貴重な夏「Without a Song」 高校の頃の夏休みはキャンプばかりしていた。川西市能勢の妙見山にテントを張ったキャンプセンターがあり、夏に2、3回は1人で泊まった。料金も格安だったし。 野外活動するなら…

スコール 瓶

No.3247【レトロスペクティブ】驚きの乳成炭酸飲料「スコール 瓶」 今は普通に缶タイプをコンビニで見かけるが、販売当初は駄菓子屋や、コーラ等を置くパン屋には瓶タイプのスコールしかなかった。 スコールは、1972年に南日本酪農協同株式会社が作った乳成…

「人間狩り」

No.3246【今日の1冊】ネット上の制裁は是か非か「人間狩り」 このところ国内ミステリーが続いている。芦沢央に続いては横溝正史ミステリー大賞優秀賞受賞作品の犬塚理人「人間狩り」を読んでみた。テーマは少年法とネット閲覧者による制裁について、という…

船場カリー

No.3245【今日のレトロ店】コクのある濃厚ルウが絶品「船場カリー」 30代に勤務したメーカーの本社社屋の近くには美味しいカレーショップが多々あり、中でも瓦町(北浜)にあった船場カリーはお気に入りだった。 船場カリーは、1997年に大阪船場で生まれたカ…

ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャー

No.3244【今日の映画】悲しすぎる映画「ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャー」 30年ほど前だったか、深夜の映画番組で放映しており、結局最後まで観てしまった。「ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャー」(1985)は悲しい映画だ。 イギリス最後の絞首刑を受刑…

ケニー・バレルの全貌

No.3243【浮月堂 JAZZ名盤紹介】実力派ギタリストの凄さ「ケニー・バレルの全貌」 ジャズギターというのはなかなか微妙な楽器だ。スイングジャズの楽団の中では目立たないし、トリオやカルテットでは結構重要な位置にある。ちなみにおれは、ヤマハでアルトサ…

夏の愛人

No.3242【今日の1曲】たまらない深夜の逢瀬「夏の愛人」 ミドル世代の我々の夏に関するイメージの強い曲は、やはり山本達彦「夏の愛人」だ。 「夏の愛人」は、山本達彦の1985年の曲で最大のヒット曲だ。従来までのニューミュージック、シティポップスのシン…

「悪いものが、来ませんように」

No.3241【今日の1冊】真の親子関係とは何なのか「悪いものが、来ませんように」 芦沢央の「火のないところに煙は」に衝撃を受けたので、「許されようとは思いません」「バック・ステージ」「悪いものが、来ませんように」の3冊を読んでみた。どれも完璧に…

シャトレーゼのフィナンシェ

No.3240【今日の菓子】バターの芳香がたまらない「シャトレーゼのフィナンシェ」 加齢で、ではなく、学生の頃からケーキよりも和菓子や焼菓子の方が好きだった。特にドーナツ、マドレーヌ、フィナンシェなどでコーヒーを飲んでいた。 シャトレーゼのフィナン…

別館牡丹園

No.3239【今日のレトロ店】焼売が絶品「別館牡丹園」 神戸には有名な菓子店、レストラン等が多々あるが、食通が100人いれば100人が最高評価を下すのが、元町の別館牡丹園だろう。 別館牡丹園は、王熾炳氏により1954年に創業された広東料理店である。作家でグ…

弦楽四重奏第四番

No.3238【名曲喫茶 浮月堂】演奏の難しい弦楽四重奏曲「弦楽四重奏第四番」 ハンガリーの作曲家バルトークの弦楽四重奏曲第四番Sz.91は、1928年に作曲された弦楽四重奏曲である。 弦楽四重奏というのは、2つのヴァイオリン、1つのヴィオラ、1つのチェロで…

THE VENTURES BEST HIT PARADE

No.3237【今日の1曲】やはり夏と言えば「THE VENTURES BEST HIT PARADE」 夏に聴く洋楽の双璧と言えば、ザ・ビーチボーイズとザ・ベンチャーズだ。特にザ・ベンチャーズは親日家で毎年のように来日して観客を沸かせていた。 ザ・ベンチャーズは、1959年の結…

ピンボール

No.3236【レトロスペクティブ】男はやはりピンボールだ「ピンボール」 おれはあまりゲームセンターに行かないが、行った時にやるのはクレーンゲームやコインを使うものではなく、ピンボールに限られていた。 ピンボールは、金属の球を用いて点数を競う遊戯機…

旭屋書店

No.3235【今日のレトロ店】閉店を惜しむ声も多い「旭屋書店」 JR大阪駅に向かって御堂筋の右側にあった旭屋書店はいい店だった。 旭屋書店は歴史も古く、梅田の大型書店と言えば、阪急梅田駅隣接の紀伊国屋書店か旭屋書店だった。紀伊国屋書店が一階だけの広…

去年マリエンバードで

No.3234【今日の映画】映画史上屈指の難解作品「去年マリエンバードで」 アラン・レネのフランス・イタリア合作映画「去年マリエンバードで」(1961)は何回観ても寝てしまう映画だ。20代に1回、30代に1回名画座で観たがやはり寝てしまった。40代の時にフ…

亡き王女のためのパヴァーヌ

No.3233【浮月堂 JAZZ名盤紹介】悲しい管弦楽曲をジャズに「亡き王女のためのパヴァーヌ」 元々はラヴェル作曲の曲で、若くして亡くなったスペインのマルガリータ・テレサ・デ・エスパーニャ王女に捧げられた管弦楽曲だ。 悲しい音色のこの曲をジャズカルテ…

Sings-Bedtime Stories

No.3232【今日の1曲】寝る前に聴く1枚「Sings-Bedtime Stories」 アイドルが加齢し、老いたと思う人も多いし、加齢して魅力を増す人もいる。おれにとっての後者は間違いなく高岡早紀だ。 高岡早紀の2014年の「Sings-Bedtime Stories」がいい。2014年の段階…

「火のないところに煙は」

No.3231【今日の1冊】 最恐の怪異短編集「火のないところに煙は」 たまたまKindleの無料書籍を検索していて見つけた芦沢央の「火のないところに煙は」を読んでみた。これが凄い短編集だった。芦沢央という作家を全く知らなかったことは迂闊だったなあ。 神…

サンマルク チョコクロワッサン

No.3230 【今日の菓子】 チョコ入りだから美味 「サンマルクのチョコクロワッサン」 価格が高いのであまり食べないが、たまに食べたくなるのがクロワッサンだ。価格の高い理由がわからない人は多いが、それは作る手間が結構大変なことと、予想以上にバターを…

関西風肉じゃが

No. 3229【今日の料理】母親料理の代表格「関西風肉じゃが」 肉じゃがはよく作った。一般的に西日本は牛肉、東日本は豚肉を使うと言われている。おれは牛肉でも豚肉でも鶏肉でも牛筋肉でも肉じゃがを作ったが、要するに食べる好みの問題だ。今日の料理は関西…

結婚行進曲

No.3228【名曲喫茶 浮月堂】結婚式のスタンダード「結婚行進曲」 30代後半から40代前半に多くの結婚式と披露宴に出席した。時には披露宴の司会もした。それでいつも感じていたのは、新郎新婦の入場曲がたいていメンデルスゾーンの結婚行進曲だったことだ。 …

We're All Alone

No.3227【今日の1曲】ドライブデート必須の曲「We're All Alone」 女性とドライブに行く時の音楽は何が良いのか。これは由々しき問題である。若い男性が失敗しがちなのは、自分の好きな曲をカーステレオで延々流しても女性が好きではない曲なら苦痛でしかな…

ラムネ

No.3226【レトロスペクティブ】日本の誇る清涼飲料「ラムネ」 昔の駄菓子屋やお祭りの露店で必ず売られていた清涼飲料がラムネだ。たぶん誰もが一度は飲んでいることだろう。 ラムネは明治5年に誕生した歴史ある清涼飲料で、名前は「レモネード」が転訛して…

キタのアメリカン

No.3225【今日のレトロ店】歴史ある有名珈琲店「キタのアメリカン」 おれも含めて年配の珈琲好きは神戸のにしむら珈琲、京都のイノダコーヒと共に、大阪のキタのアメリカンを、関西3大珈琲店に挙げていた。 キタのアメリカンは、お初天神通りの入口にあり、…

フィツカラルド

No.3224【今日の映画】強烈な主人公と破天荒な話「フィツカラルド」 今まで観た映画で、強烈な主人公と破天荒なストーリーの一番は「フィツカラルド」(1983)だろうか。ヴェルナー・ヘルツォーク監督、クラウス・キンスキー主演の西ドイツ映画「フィツカラ…

Birks Works

No.3223【浮月堂 JAZZ名盤紹介】御大の珍しいビッグバンド「Birks Works」 「Birks Works」は、モダンジャズの御大で、トランペットの巨匠デイジー・ガレスピーの1957年録音の作品だ。 かつての相棒で神様チャーリー・パーカーとの共演は別として、ワンホー…

誰より好きなのに

No.3222【今日の1曲】切なすぎる歌詞の名曲「誰より好きなのに」 松任谷由実は17枚目のアルバム「DA・DI・DA」以降聴かなくなった。なんかだんだんユーミン=恋愛という図式で聴くのが辛くなってきたからだ。その代わりに聴くのは古内東子になった。彼女の…

「ニシノユキヒコの恋と冒険」

No.3221【今日の1冊】大人の恋の童話「ニシノユキヒコの恋と冒険」 かなり前に映画化作品を観て最高に良かったので、川上弘美の小説版を初めて読んでみた。Kindle261冊目です。 ニシノくん、幸彦、西野君、ユキヒコ。姿良しセックス良し。女には一も二もな…

味カレー

No.3220【今日の菓子】やめられない味「味カレー」 かなり昔から駄菓子屋で売っていた「味カレー」。おれは正式な名前を知らなくて、カレーあられと呼んでいたが、確かにあられではないな。 味カレーはやまと製菓から昭和35年に発売されたカレースナックだ。…