浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

Without a Song

No.3248 (再)
【今日の1枚】
無為な、それでも貴重な夏
「Without a Song」

高校の頃の夏休みはキャンプばかりしていた。川西市能勢の妙見山にテントを張ったキャンプセンターがあり、夏に2、3回は1人で泊まった。料金も格安だったし。

野外活動するなら友人と行くだろうが、昼寝して、飯盒でご飯を炊き、レトルトのカレー(当時は箱入りのボンカレーしかなかった)を食べて、焚き火して寝るだけなんで、1人で十分だった。ただ、小さなカセットは持参していたので音楽は流していた。カントリー&ウエスタンの巨人ウィリー・ネルソンの「Without a Song」のレコードをカセットに録音してよく聴いていた。

昔からウィリー・ネルソンの声が好きで、特に「ハーバーライト」と言う曲が好きだった。テントのランタンの横にカセットを吊るして、流れるウィリー・ネルソンの声にしみじみした。何かをするわけではない。食べてコーヒー飲んで寝るだけ。それでも満足だった。あんな夏はもう来ないが。

【ハーバーライト】
https://youtu.be/chTEm-s3qmU