浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「別れぬ理由」

No.3064【今日の1冊】夫婦生活とは何か「別れぬ理由」 久しぶりに渡辺淳一の不倫小説「別れぬ理由」を読んでみた。刊行された1986年、おれが22歳の時に読んで、59歳の今、また読んでみたのだが。 大手病院で整形外科医長を務める速見修平と、彼の妻で雑誌記…

どんどん焼

No.3063【今日の菓子】ソース味のあられ「どんどん焼」 なかなか美味しいので買っていた駄菓子が、どんどん焼だ。1度に5袋ぐらい買っていた。 株式会社華道が販売する駄菓子どんどん焼のルーツはもんじゃ焼きである。店舗外で売っていた、持ち帰り用の少し…

ヴァイオリン合奏協奏曲 四季

No.3062【名曲喫茶 浮月堂】優雅な春の楽曲「ヴァイオリン合奏協奏曲 四季」 アントニオ・ヴィヴァルディの「ヴァイオリン合奏協奏曲 四季」は、誰もが一度は耳にしたことがあると思う。 「四季」は1725年頃のヴィヴァルディの作品で「春」「夏」「秋」「冬…

NEW YORK CITY NIGHTS

No.3061【今日の1曲】アイドル洋楽の代表曲「NEW YORK CITY NIGHTS」 今は洋楽がラジオなんかであまり流れないようだが、昔は街のあちこちでも流れていたんだ。レイフ・ギャレットの名曲「NEW YORK CITY NIGHTS」もそんな1曲だった。 レイフ・ギャレットは…

アメリカの友人

No.3060【今日の映画】乾いた映像美「アメリカの友人」 第76回カンヌ国際映画祭の男優賞を役所広司が獲得した。その映画「パーフェクト・デイズ」を監督したのがヴィム・ヴェンダースだ。おれはヴェンダースが好きなので、殆んどの映画を観たが、一番好きな…

「女帝」

No.3059【今日の1冊】サラリーマンは読むべし「女帝」 読めば必ず胸が熱くなる「女帝」は、倉科遼原作、和気一作作画による劇画である。全24巻。 高校生の立花彩香は、南国の地方都市で小さなスナックを経営する母と2人で慎ましやかな生活を送っていた。し…

フランスキャラメル

No.3058【レトロスペクティブ】デザインが素晴らしい「フランスキャラメル」 1回だけしか買わなかったけれど、妙に印象深い菓子はフランスキャラメルだ。 フランスキャラメルは不二家が昭和9年に発売したキャラメルだ。日本発売のキャラメルとしてはかなり…

チュニジアの夜

No.3057【浮月堂 JAZZ名盤紹介】激しいドラミング「チュニジアの夜」 ジャズのスタンダード「チュニジアの夜」は、トランペットの大御所デイジー・ガレスピーが1942年に作曲した曲だ。 ガレスピーの名演も多々あるのだが、今回はアート・ブレイキーとザ・ジ…

帰れない二人

No.3056【今日の1曲】陽水&清志郎の名曲「帰れない二人」 おれが好きな井上陽水の曲は、「招待状のないショー」と名曲「帰れない二人」だ。 「帰れない二人」は、1973年発表の井上陽水初期の名曲で「心もよう」のB面に収録されている。作詞作曲は井上陽水…

VIVA HAUS

No.3055【今日のレトロ店】食べるのが目的なら「VIVA HAUS」 大阪梅田で、女性同伴で一番よく行ったBARはお初天神境内にある「インスパイア」と、扇町通りにある「VIVA HAUS」だろうか。 「VIVA HAUS」は今はなき梅田花月を挟んだ扇町通り沿いの地下にあ…

「墜ちる天使」

No.3054【今日の1冊】ラストに戦慄「墜ちる天使」 ウィリアム・ヒョーツバーグの「墜ちる天使」は1987年の映画「エンゼルハート」の原作だ。おれは映画公開前に原作を半分読み、映画を観た後に残り半分を読み終えた。 タイムズスクェアにハワイ州誕生の報が…

源氏パイ

No.3053【今日の菓子】コーヒー・紅茶に最適「源氏パイ」 感動するような味ではないが、なんとなく好きで買っていたのは源氏パイだった。 三立製菓の源氏パイは1965年に誕生した菓子だ。ヨーロッパの高級菓子パルミエを模したもので、その名前は発売翌年の19…

ラプソディー・イン・ブルー

No.3052【名曲喫茶 浮月堂】偉大なるジャズクラシック「ラプソディー・イン・ブルー」 ジョージ・ガーシュイン作曲「ラプソディー・イン・ブルー」はクラシックファンだけでなく、ジャズファンにもよく知られた曲だ。それはガーシュインの作品にはジャズの曲…

Like a Virgin

No.3051【今日の1曲】新しい洋楽の世界へ「Like a Virgin」 おれが肉体労働に従事していた20代前半にCDが普及し始め、まだ高価だったプレイヤーをボーナスで購入した。 初めて買ったCDは井上陽水の「平凡」で、初めて聴いた洋楽はマドンナの「Like a Virgin…

「麻酔」

No.3050【今日の1冊】これは現代人への警鐘だ「麻酔」 今までかなりの渡辺淳一作品を読んできた。20代は「無影灯」などの医療小説を、30代は「化粧」などの川端康成を継承したような四季を描いた小説。それ以降は「失楽園」「愛の流刑地」みたいな偏愛小説…

魚雷戦ゲーム

No.3049【レトロスペクティブ】なかなか白熱するゲーム「魚雷戦ゲーム」 おれが小学校の頃はボードゲームが大流行だった。単なるカードや駒とボードのゲームではなく、電池を使ったものや、パチンコ玉を使用するものもあった。 その中でも、エポック社の魚雷…

京極かねよ

No.3048【今日のレトロ店】きんし丼は美味しい「京極かねよ」 京都に1人あるいは女性同伴で行った時に一番困るのは夕食の場所だ。神戸や大阪と違って、どこに入っても美味しいわけじゃないし、そもそも料理の値段がわかりにくい。 そんな時は鰻を食べること…

SING SING SING

No.3047【浮月堂 JAZZ名盤紹介】スイングジャズの代表曲「SING SING SING」 高校生の頃、ジャズのアルバムで最初に買ったのがマイルス・デイヴィスで、次がベニー・グッドマンだった。モダンジャズの次にスイングジャズというのも考えてみればおかしな話だ。…

好きにならずにいられない

No.3046【今日の1曲】誰のためにする恋ではない「好きにならずにいられない」 同世代の友人に岩崎宏美のファンが多い。彼女のデビューが1975年で、おれが小学校5年の時だからなんとなくわかる。 友人たちの好きな岩崎宏美の曲は「ロマンス」か「聖母たちの…

鶯ボール

No.3045【今日の菓子】美味しいが好きじゃない「鶯ボール」 鶯ボールは、明治40年創業の植垣米菓が、昭和5年に製造した菓子である。 亡き母が好きでよく買っていたのだが、正直なところ、おれはあまり食べなかった。美味しいのだが、茶色い部分が硬く、あら…

クラッシュ

No.3044【今日の映画】こんな趣味嗜好もあり「クラッシュ」 カナダの映画監督デヴィッド・クローネンバーグの映画が好きでよく観に行っていた。クローネンバーグの映画は変態趣味と言うか、あきらかにマイノリティのためのもので、マニア向けの映画館しか上…

「友情」

No.3043【今日の1冊】純文学は難解ではない「友情」 読書好きの友人は多々いるのだが、ベストセラー本やマニュアル本、スピリチュアルな本ばかりで、純文学などは蚊帳の外である。純文学=難しい、という解釈は間違いだ。純文学の内容は一般的な恋愛小説や…

交響曲第九番 合唱 歓喜の歌

No.3042【名曲喫茶 浮月堂】全人類に贈りたい曲「交響曲第九番 合唱 歓喜の歌」 楽聖ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが1824年に作曲した「交響曲第九 二短調 作品125 合唱」は、9番目にして最後の交響曲だ。 一般的にこの曲は「第九」あるいは「合唱…

Because I Love You

No.3041【今日の1曲】ほろ苦く甘い洋楽「Because I Love You」 おれがデザインの専門学校に通っていた26歳の頃、開局したばかりのFM802から流れていたのがスティービー・Bの甘い名曲「Because I Love You」だったんだ。 Because I Love Youとは、「なぜなら…

ペッツ

No.3040【レトロスペクティブ】よくわからない菓子「ペッツ」 コンビニやソニープラザでよく見かけるのだが、未だによくわからない菓子なのがペッツ(PEZ)だ。 ペッツは1927年にオーストリアで生まれた玩具付きの菓子だ。よく見かけるのだが、玩具なのか菓…

北千里 トマト&オニオン

No.3039【今日のレトロ店】貴重なファミレス「北千里 トマト&オニオン」 かつて箕面にも良いファミリーレストランが多々あった。今はもうないが、セントバーナードとイエロープレインは最高に好きだった。今のお気に入りは箕面ではなく、北千里のトマト&オ…

森永 小枝

No.3038【今日の菓子】ディティールは素晴らしいが「森永 小枝」 相変わらず人気菓子を食べないおれだが、未だに買ったことのないのは森永製菓の小枝だ。 昭和46年に誕生した小枝はチョコレートと砕いたアーモンドで、見事に木の小枝を再現している。当時の…

テイクファイブ

No.3037【浮月堂 JAZZ名盤紹介】やはり名曲「テイクファイブ」 ジャズマンで一番好きじゃないのがピアニストのデイブ・ブルーベックで、一番好きなのがアルトサックス奏者のポール・デスモンドだ。残念なことにブルーベックカルテットのソロイストがポール・…

逢いたくてしかたない

No.3036【今日の1曲】和製AORと呼びたい「逢いたくてしかたない」 カラオケに行って、その場に好きな女性がいる時に歌っていたのは、郷ひろみの「逢いたくてしかたない」だった。 「逢いたくてしかたない」は郷ひろみの1995年に発表された、大人向けのラ…

「カムイ外伝」

No.3035【今日の1冊】原作劇画もアニメも最高「カムイ外伝」 昔からあまり漫画は読まない。読んだのは吉田秋生や吉野朔実の少女漫画と、小池一夫原作、小島剛夕画の時代劇画くらいだろうか。唯一の例外が、白土三平の「カムイ外伝」だ。 よく勘違いされるの…