No.3045
【今日の菓子】
美味しいが好きじゃない
「鶯ボール」
鶯ボールは、明治40年創業の植垣米菓が、昭和5年に製造した菓子である。
亡き母が好きでよく買っていたのだが、正直なところ、おれはあまり食べなかった。
美味しいのだが、茶色い部分が硬く、あられや煎餅みたいな食べる満足感が得られなかったからだ。
鶯ボールの名前は、形が梅のつぼみに似ていることから、花鳥風月の<梅に鶯>の発想から名付けられた。
おれは長い間、商品名は鶯ボーロだと思っていた。ぼんち揚をぼんちあられだと思い込んでいたことと同じだ。考えてみればボーロのわけはないんだ。
恥ずかしいことだな。