浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

「純喫茶トルンカ」

No.3888(再)
【今日の1冊】
泣ける小説
「純喫茶トルンカ

久々に感動する小説を読んだ。普通の人なら泣けるんじゃないか。八木沢里志の佳作「純喫茶トルンカ」だ。

東京・谷中の路地裏にある小さな喫茶店<純喫茶トルンカ>を舞台にした3つの暖かな物語。決まって日曜に現れる謎の女性とアルバイト青年の恋模様。自暴自棄になった中年男性とかつての恋人の娘との短く切ない交流。マスターの娘・雫の不器用な初恋。
コーヒーの芳ばしい香りが静かに立ちのぼってくるような、ほろ苦くて優しい奇跡の物語。

おれのような涙を忘れた人間さえもグッとくる。特に「再会の街」の話がいい。
作者の八木沢里志の作品は映画化もされた「森崎書店の日々」も素晴らしかった。「純喫茶トルンカ」はいずれNHK-BSあたりでドラマ化されるような気がする。続編「しあわせの香り」も秀逸でした。お勧めです。
★★★★★

 

 

麺屋7.5Hz+

No.3837(再)
【今日のラーメン】
クセになる醤油辛さ
「麺屋7.5Hz+」

あまりラーメンは食べに行かないが、ここ10年の好きなラーメン店は不動だ。
有名チェーン店の「天下一品」、梅田にある「揚子江」、そして高井田系ラーメンの「麺屋7.5Hz+」だ。
めんや ななてんごヘルツプラスと読む。

高井田系ラーメンは東大阪市高井田・深江橋界隈で誕生したラーメンで極太ストレート麺で濃い醤油味。スープは黒色に近く、麺は硬い。好き嫌いが分かれる味ではあるが、おれは大好きだ。

7.5Hz+とは無邪気な赤ちゃんが笑顔で過ごせる周波数であり、お客さんにも幸せな気分でラーメンを楽しんで欲しい、という意味らしい。なるほどな。
★★★★★

グリーンドルフィン・ストリート

No.3836(再)
【浮月堂  JAZZ名盤紹介】
しっとりした大人のジャズ
「グリーンドルフィン・ストリート」

ビル・エヴァンスが1959年に発表したアルバム「グリーンドルフィン・ストリート」が実にいい。

本盤1曲目の「あなたと夜と音楽と」は1962年の名盤「インタープレイ」でも演奏しており、エヴァンスのピアノ、フレディ・ハバードのトランペット、ジム・ホールのギターがまさにインタープレイを繰り広げている。本盤ではエヴァンスのピアノが、職人フィリー・ジョー・ジョーンズの重いドラムをバックにしっとりした大人の演奏をしている。

どちらも捨てがたい「あなたと夜と音楽と」だが、深夜にお酒を飲みながら聴くには「グリーンドルフィン・ストリート」版だろう。
★★★★★

【あなたと夜と音楽と】
https://youtu.be/FkiFlz6h44k

インタープレイ版】
http://jazz.toylo.jp/archives/126

 

お久しぶりね

No.3835(再)
【今日の1曲】
やはり歌の上手さは◎
「お久しぶりね」

昔の歌謡曲を調べていて、小柳ルミ子をを聴いてみた。やはり彼女はいいな。特に1983年から1984年にかけての歌が秀逸だった。

おれは1984年に発表された「今さらジロー」よりも、1983年の「お久しぶりね」が好きだ。
女性の歌なのにカラオケで歌ったこともあるほどいい歌だ。
別れた彼氏か旦那と偶然再会し、恋愛感情が少し再燃する。真夜中の電話で、「もしも今でも1人なら映画みたいな恋をして、愛を育ててみたいね」と彼氏が言い、「それじゃさよなら、これっきり」とあっさり受話器を置くが涙が溢れる。実にいい歌詞だ。最近はサッカーファンとしての意見で知られる小柳ルミ子だが、歌の上手さはやはり元タカラジェンヌだよな。

歌詞にあるような、別れた恋人と偶然再会して気持が再燃することは男も女も確かにある。しかしそれで再び付き合っても、まず愛が成就することはない。これだけはハッキリと言える。 
★★★★★

【歌詞】
https://www.uta-net.com/song/1050/

【お久しぶりね】
https://youtu.be/PA_uw20Qc38

 

タンカーのカメラバッグ

No.3834(再)
【おれの愛用品】
ほぼ毎日常用するバッグ
「タンカーのカメラバッグ」

カメラ用としてではなく、常用のバッグとして使用しているのが吉田カバンのTENKERのカメラバッグだ。購入して10年になるが全く破損していない。

軽くて独自の手触りもいいし、ポケットも多く、使い勝手が最高にいい。

手で持つこともあればショルダーベルトで斜めがけにすることもある。手持ちの吉田カバンの中ではけっこう使う頻度の多いバッグである。
★★★★★

 

プラッシー

No.3833(再)
【レトロスペクティブ】
味は薄いが飲みたくなる
プラッシー

昔、なぜか米屋にしか置いてなかったオレンジジュースがあった。名前はプラッシー。ミドル世代は1度は飲んだことのあるだろう清涼飲料水だ。炭酸は入っていないんだ。

なぜ米屋にしか置いてなかったのか永く疑問だったのだが、販売元の武田薬品の下部会社の武田食品が販売ルートを持ってなかったため、販売が可能だった米屋になったらしい。(ウイキペディアによる)なるほどな。

プラッシーはオレンジジュースなのに妙に味が薄く、それでいてまた飲みたくなる美味しさがあった。小学生時代、味の薄さをクラスで話しているとガキ大将だった柴田くんが得意そうに言った。
「おれは知ってるで。プラッシーの味が薄いのは米のとぎ汁が入っているからなんや!」なかなか面白い発想ではある。
★★★☆☆

 

青のりのおはぎ

No.3832(再)
【今日の菓子】
味の二刀流
「青のりのおはぎ」

おはぎの種類はたいてい粒あん、きな粉、青のりだが、どれも好きだが1つだけ選ぶならおれは青のりか。

おはぎを販売している店を見ると、全て同価格の店もあるが、青のりが一番安い店も結構ある。粒あんは餅米を粒あんでくるむ手間があるから価格が少し高いのはわかる。しかし餡をくるんだ餅米にきな粉をかけても青のりをかけても手間は一緒だ。しかし青のりの方が安い。やはり人気順と言うわけか。やりきれんな。

青のりのおはぎは、甘味に少し場違いな青のりをまぶしているがそれが妙に美味しい。考えてみれば、たこ焼きやお好み焼きにも使えて、おはぎにも使える青のりは立派だ。もう少し青のりのおはぎの評価は高くてもいいんじゃないか。
★★★★★