浮月堂黄昏抄

風流候・原田浮月堂の花鳥風月な日々

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

誰かの願いが叶うころ

No.3977【今日の1曲】「誰かの願いが叶うころ」 宇多田ヒカルの歌は比較的好きだ。一番好きなのは「誰かの願いが叶うころ」だ。この歌はせつない。 「誰かの願いが叶うころ」は紀里谷和明監督の世紀の失敗作といわれた「CASSHERN」のエンディング曲だ。この…

富士通OASYS

No.3976(再)【レトロスペクティブ】「富士通OASYS」 おれが20代の頃は携帯電話はなく、パソコンもなかった。勤務していたデザイン会社では、コピーは原稿用紙に書いていた。しかし自宅にはワープロ(ワードプロセッサー)はあった。おれが愛用していたのは…

神戸三宮  茜屋珈琲店

No.3975(再)【今日のレトロ店】「神戸三宮 茜屋珈琲店」 阪急神戸三宮駅前にある茜屋珈琲店。この店もかなり昔からある。 初めて行ったのは20代の終わり頃だったか。それ以来、女性と神戸でデートする時は珈琲のにしむらか、喫茶JAVAか茜屋珈琲店で締める…

The Sidewinder

No.3974(再)【浮月堂 JAZZ名盤紹介】「The Sidewinder」 1964年にリー・モーガンが発表の「The Sidewinder」は実に良いアルバムだ。 名門Blue noteレコードの中でも、ジャケットデザインと、曲の人気が高い。アルバムの中でも、やはり「The Sidewinder」(…

プラステック・ラヴ

No.3973(再)【今日の1曲】「プラステック・ラヴ」 今から40年前の1984年の曲が現在世界的ヒットしている。竹内まりやの「プラステック・ラヴ」だ。同曲や、松原みきの「真夜中のドア」みたいな、ニューミュージック黎明期の音楽が世界的ヒットになってい…

「乱都」

No.3972【今日の1冊】「乱都」 歴女と呼ばれる、歴史好きな女性たちがいるが、話してみると、戦国時代と幕末(新撰組中心)しか知らない。日本の王朝の順番も知らず、鎌倉時代の後に江戸時代なんていい加減な知識しかない。本当に歴史を把握するなら、鎌倉…

12LINES

No.3971【今日のアルバム】「12LINES 」 先日購入した南佳孝のアルバム2枚のうちのもう1枚「12LINES 」を聴く。 「12LINES 」は、南佳孝の〈都会〉と〈海〉をテーマにしたベストアルバムだ。都会=アーバンという言葉が一番似合うシンガーは南佳孝だろう。…

美術館へ行こう③

No.3970(再)【癒やされる時間】「美術館へ行こう③」 京都の八坂神社の近くに「何必館(かひつかん)京都現代美術館」と言う小さな美術館がある。ビルなので階層に分かれて作品を展示しているがなかなかいいんだ。 おれの好きなフランス人の報道写真家アン…

スパニョラ

No.3969(再)【今日のレトロ店】「スパニョラ」 梅田に行く時は大阪駅前ビルに行く時が多い。その時に必ず寄るのが、駅前第3ビルの地下2階にある「珈琲店スパニョラ」だ。 スパニョラは今では珍しいクラシック音楽を流すカフェだ。元々は阪急東通り商店街…

シベリア

No.3968(再)【今日の菓子】「シベリア」 昔のパン屋は焼いたパンを売るのではなく、店内のガラスの陳列棚にヤマザキや神戸屋などの契約しているメーカーの袋入り菓子パンを売っていた。スーパーマーケットがなかった頃は菓子パンはそうやって入手していた…

「ファースト・プライオリティー」

No.3967(再)【今日も1冊】「ファースト・プライオリティー」 「恋愛中毒」の次に山本文緒の「ファースト・プライオリティー」(2002)を読んでみた。Kindle203冊目の小説である。ファースト・プライオリティーとは<最優先すること>を意味する。 本作「…

「恋愛中毒」

No.3966(再)【今日の1冊】「恋愛中毒」 30代の頃、中学時代のGFが市立図書館の司書だったので、頼まれて図書館主催の読書会の講師を1年務めたことがある。読書会は月1回だったのだが、その第1回目のテーマ本が山本文緒の「恋愛中毒」(1998)だった。…

軽騎兵 序曲

No.3965(再)【名曲喫茶 浮月堂】「軽騎兵 序曲」 確か小学校6年の時に、音楽の授業で初めて「軽騎兵 序曲」を聴いてなかなか良い曲だと思った。 「軽騎兵」はウィーンの作曲家のフランツ・フォン・スッペが1866年に作曲・初演したオペレッタだ。オペレッ…

1980年11月28日札幌教育文化会館実況録音盤

No.3964【今日のアルバム】「1980年11月28日札幌教育文化会館実況録音盤」 高校の頃から森田童子のファンでコンサートにも行った。森田童子の7枚のアルバムはレコードも持っている。彼女が1983年に引退して、2018年に亡くなるまで森田童子のアルバムは7枚…

「現代語訳版 泉鏡花 傑作選」

No.3963(再)【今日の1冊】白水銀雪・訳 秋山稔・監修「現代語訳版 泉鏡花 傑作選」 「別れろ切れろは芸者の時に言う言葉」「私にゃ死ねと言って下さい。蔦には枯れろとおっしゃいましな」は泉鏡花の代表作「婦系図(おんなけいず)」の言葉である。やはり…

明治ストロベリーチョコレート

No.3962(再)【今日の菓子】「明治ストロベリーチョコレート」 食べてすごく美味しい、明日も食べたい、と思ったのは明治ストロベリーチョコレートだろうか。この味はブラックチョコレートとは別の意味で大好きだった。 初めてストロベリーチョコレートを食…

隣の女

No.3961(再)【今日の映画】「隣の女」 フランス映画で一番好きな監督はフランソワ・トリュフォーだ。20代の頃は大阪中の名画座を回って、トリュフォー作品を観た。ヌーヴェルヴァーグの監督の中でもゴダールに比べてトリュフォー作品は理解しやすい。そん…

雨の物語

No.3960(再)【今日の1曲】「雨の物語」 フォーク全盛期とニューミュージックの間ぐらいに伊勢正三(かぐや姫)とイルカはよく聞いた。おれにとっての方程式は、伊勢正三=イルカ=太田裕美だ。 イルカの歌ではやはり「なごり雪」と「海岸通り」なのだが、…

「ラスト・ワン」

No.3959(再)【今日の1冊】 「ラスト・ワン」 スポーツライター金子達仁の「ラスト・ワン」を再読してみた。前に読んだのは書籍が発売した時で今回はKindleで読んだ。主人公は右脚を失った障害者の中西麻耶がロンドンパラリンピックに出場するまでの話。 …

甘き調べ

No.3958【浮月堂JAZZ名盤紹介】「甘き調べ」 エディ・ヒギンズのピアノトリオの時にも書いたが、同じヴィーナスレコードのロマンティックジャズトリオのアルバムも、夕食に流す音楽にふさわしい。 ジョン・ディ・マルティーノ率いるロマンティックジャズトリ…

あやめ

No.3957【今日の花】「あやめ」 胃痛などの消炎剤にもなる、あやめだが、しょうぶと同じく、漢字では〈菖蒲〉と書く。青から濃い青色の初夏の花である。 小学生の頃、同じクラスで仲の良かった女の子は、あやめ(綾女)という名前だった。活発な女の子が多か…

サーフィン・U.S.A.

No.3956【今日の1曲】「サーフィン・U.S.A.」 梅雨が終われば夏だ。夏といえば、やはりビーチボーイズだ。ビーチボーイズは名曲が多い。おれは「カリフォルニア・ガールズ」も好きだが、「サーフィン・U.S.A.」も大好きな曲だ。 48歳の時、勤務先の会社の慰…

ガトーフェスタハラダのグーテ・デ・ロワ

No.3955(再)【今日の菓子】「ガトーフェスタハラダのグーテ・デ・ロワ」 連日のハラダ続きで申し訳ありません。深い意図はないんです。ガトーフェスタハラダと言えば阪神百貨店梅田店の地下階でいつも行列の出来ている洋菓子店だ。ウリは確か焼菓子だった…

「銀閣の人」

No.3954【今日の1冊】「銀閣の人」 奈良京都で、一番好きな寺社仏閣は銀閣寺(慈照寺)だ。これは昔からで2番目は平等院だ。銀閣寺が好きなのは東山文化の発祥の地でもあるからだ。そんなわけで門井慶喜「銀閣の人」を読む。 応仁の乱は、京の街を焼け跡に…

原田の耳かき

No.3953(再)【おれの愛用品】「原田の耳かき」 テレビの町歩き番組などを観ていて、いつも気になっていたのが東京巣鴨とげぬき地蔵尊境内で販売されている原田商店の「原田の耳かき」だ。 本来は境内の露店で買う時に職人さんがお客さんの耳の穴の形を見て…

ルムバアメリカン

No.3952【今日の1曲】「ルムバアメリカン」 現在、加藤和彦のドキュメンタリー映画が上映されており話題になっている。加藤和彦はフォーク期からニューミュージックの時代の音楽界の寵児でもあった。 フォーククルセダーズからサディスティック・ミカ・バン…

散り椿

No.3951(再)【今日の映画】「散り椿」 ロードショー公開時に2回劇場で観て、DVDでも何回も観賞した映画「散り椿」(2018)。美しい日本映画の最高峰だった。 八代将軍・徳川吉宗のご時世の享保15年。藩の不正を訴え出た瓜生新兵衛は、時の権力に負けて藩…

ハリボーのグミ

No.3950【今日の菓子】「ハリボーのグミ」 グミは40代後半になるまで食べたことがなかったし、その存在を知ったのは30代後半だった。 サラリーマン時代のある日、同僚の女性にいただいたのがハリボーのグミだった。初めて見た時、とてもお菓子には見えなかっ…

「ひとひらの雪」

No.3949(再)【今日の1冊】「ひとひらの雪」 いかんなあ。なんか最近は渡辺淳一の不倫小説ばかり読んでいる。読みやすいこともあるのだが、刊行当時、20代で読んだ不倫小説が還暦の今、再読しての自分の考えが知りたい、とも思うのだ。恋愛小説も不倫小説…

FUTARI

No.3948【今日の1曲】「FUTARI」 山下達郎の隠れた名曲「FUTARI」はすごく好きだ。夏の曲でもないし、リズムの良い曲でもない。 ミリオンセラーのアルバム「FOR YOU」の中でも地味な曲だが、コンサートでもよく歌われるバラードだ。ちょっと「あまく危険な…