浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

頭が疲れない音楽

No.3398【癒される時間】〈聴く〉のではなく〈聞く〉「頭が疲れない音楽」 音楽には2種類あって、鑑賞するために〈聴く音楽〉と、癒しのために〈聞く音楽〉がある。定義は難しいが、聴く音楽はウォークマンやスマホからヘッドフォンで流すもの、聞く音楽はB…

「翳りの城」

No.3397【今日の1冊】復讐対武士道「翳りの城」 迂闊にも三吉眞一郎という作家を全然知らなかった。つい無料Kindleだったので読んだのだが、これが凄い小説だった。これが62歳でのデビュー作品とは思えなかった。 「この城は人を喰らうのか」 戦国最強の武…

肥後守(ひごのかみ)

No.3396(再)【おれの愛用品】昔の子供の必需品「肥後守(ひごのかみ)」 昔の子供の大半は肥後守という折り畳み式の小刀をポケットに入れていた。当時はまだ鉛筆削りがなく、自力で削るのに重宝した。フランスはオピネル、日本は肥後守だ。 20代前半の夏は…

北浜 志津可

No.3395【今日のレトロ店】総額144万円の昼食「北浜 志津可」 30代のサラリーマン時代に勤務したメーカーは週に2回営業会議があり、それは昼食を食べながらのものだった。その時の昼食は会社から支給され、嘘のようだが、毎回鰻重だった。 支給される鰻重は…

「掲載禁止 撮影現場」

No.3394【今日の1冊】長江作品らしくない「掲載禁止 撮影現場」 フェイクドキュメンタリー「放送禁止」や、著作「出版禁止」「掲載禁止」で知られる長江俊和の最新作品「掲載禁止 撮影現場」が発売されたので読んで見た。読了時間2時間だった。 不気味な廃…

「いつかの人質」

No.3393【今日の1冊】感情移入しにくい小説「いつかの人質」 いかんなあ。最近は1日1冊のベースでKindleのハードカバー本を読んでいるので、有料無料作品を含めても1ヶ月3万円ぐらい支払っている。やはり読みたい本は500~1500円ぐらいしても読んでしま…

歌舞伎揚

No.3392(再)【今日の菓子】1960年からのロングセラー「歌舞伎揚」 最近まで知らなかった菓子に歌舞伎揚がある。病院内のコンビニで初めて知ったのだが。 天乃屋の歌舞伎揚は甘口醤油の煎餅で、軟らかい食感が割合美味しい。煎餅の表面には歌舞伎一門(市川…

モントルージャズフェスティバルのビル・エヴァンス

No.3391(再)【浮月堂 JAZZ名盤紹介】音の良いライブの名盤「モントルージャズフェスティバルのビル・エヴァンス」 今週もビル・エヴァンスのお話を。通称「お城のビル・エヴァンス」と呼ばれる1968年のライブ盤「モントルージャズフェスティバルのビル・エ…

置手紙

No.3390【今日の1曲】あの頃の名曲「置手紙」 我々ミドル世代に愛されている歌手はやはり伊勢正三だろう。伊勢正三はかぐや姫の活動もさることながら、イルカに作った曲や風、ソロでの名曲も多い。 名曲「置手紙」は、伊勢正三の1974年の曲である。かぐや姫…

「水の殺人者」

No.3389【今日の1冊】悪意の集合体「水の殺人者」 名前は知っていたが、読む機会がなかったので、今回初めて折原一「水の殺人者」を読んでみた。Kindle303冊目で、読了時間は4時間だった。 恐怖の「殺人リスト」にまた、1人の名が記された。1通のコピー…

天神橋筋 中村屋のコロッケ

No.3388(再)【今日のデリカ】やはり揚げたてだよ「天神橋筋 中村屋のコロッケ」 テイクアウトではなく、その場で食べるのが一番美味しいのは鯛焼きとコロッケではないか。この2つだけは自宅で再加熱しても、100%焼きたて揚げたての再現は難しい。 30から…

紅茶を飲む時

No.3387【癒される時間】たまにはイギリス風に「紅茶を飲む時」 おれは珈琲好きだ。1年の大半は自分で豆を牽き、珈琲を淹れて飲んでいた。しかし1ヶ月に2回くらいは紅茶を飲む。40代まで紅茶は全く飲まなかった。 珈琲、紅茶、日本茶を飲むのに簡単なルー…

交響曲第八番

No.3386【名曲喫茶 浮月堂】ベートーヴェン作品の白眉「交響曲第八番」 ベートーヴェンの9作品ある交響曲の中でも、第八番はなかなかいい。迫力も素晴らしい。 ベートーヴェンの交響曲第八番作品93は、1814年に初演された。ベートーヴェン本人は第八番を素…

ラストワルツ

No.3385【今日の1曲】社交ダンスの思い出「ラストワルツ」 サラリーマン時代、女性の同僚に誘われて、半ば強引に社交ダンスの教室に行った。彼女がどういう意図で社交ダンスの教室に行ったのかは知らないが、知らない中年の親父と踊るのは嫌だから、と誘わ…

創味シャンタン

No.3384(再)【原田家御用達】中華料理の基本ベース「創味シャンタン」 自宅で中華料理を作る時、基本ベースとなるものが創味シャンタンだ。 創味シャンタンは1961年から創味食品が販売している中華料理の基本ベースとなるペーストで、青湯スープに玉葱やニ…

ヒロコーヒー江坂本店

No.3383【今日のレトロ店】雰囲気最高の店「ヒロコーヒー江坂本店」 北摂で有名な喫茶店チェーンはヒロコーヒー(HIRQ珈琲 )だ。箕面市の桜井や小野原、伊丹、うめだ阪急では珈琲豆も売っている。 ヒロコーヒーの本店は江坂にある。伊丹や桜井に比べてやや…

「慟哭」

No.3382【今日の1冊】結末は衝撃的なのだが「慟哭」 かなり昔に読んで、結末もなんとなく覚えていたのだが、とりあえず貫井徳郎の「慟哭」を再読してみた。Kindle302冊目。 痛ましい幼女誘拐事件の続発。難航する捜査。その責めを負って冷徹な捜査一課長も…

井村屋カップおしるこ

No.3381(再)【今日の菓子】ぜんざい派が選ぶお汁粉「井村屋カップおしるこ」 ぜんざいかお汁粉のどちらが好きか、と聞かれたら、ぜんざいと答えるだろう。しかしそれは店で食べる時で、カップなら間違いなく井村屋のカップおしるこを選ぶ。 こし餡よりつぶ…

村上康成のイラスト

No.3380【癒される時間】見て癒されることも大事「村上康成のイラスト」 今日から、不定期で〈癒されるもの〉を推して行きたいと思います。初回は村上康成のイラストです。 絵本作家であり、イラストレーターでもある村上康成を初めて知ったのは、雑誌「BE-P…

ジェントルバラッズ3

No.3379(再)【浮月堂 JAZZ名盤紹介】若手テナーサックスの雄「ジェントルバラッズ3」 以前よりエリック・アレキサンダーを聴きたいな、と思いながら、なかなかアルバムを買わなかった。彼がシリーズとして続けている〈ジェントルバラッズシリーズ〉の3枚…

真冬のコパトーン

No.3378(再)【今日の1曲】冬ドライブには欠かせない「真冬のコパトーン」 20代の頃にLPレコードで買ってよく聴いたアルバムは伊藤銀次の「SUGAR BOY BLUES」だろうか。原田治の素敵なジャケットイラストにレコード盤はピンク色だった。 収録曲の中では「…

ドトール ミラノサンドA

No.3377(再)【今日の昼食】生ハムの塩加減が絶妙「ドトール ミラノサンドA」 サラリーマン時代によく利用していたのはスターバックスコーヒーでもタリーズでもなく、ドトールコーヒーだった。 ドトールでは、コーヒーかアイスコーヒー、ミルクレープとジャ…

満月ポン

No.3376(再)【今日の菓子】なんとなくクセになる味「満月ポン」 特別美味しいわけではないのに、コンビニや格安スーパーマーケットで見つけるとつい買ってしまうのが「満月ポン」だ。 松岡製菓が昭和33年年に発売したのが満月ポンだ。すごく美味しいわけで…

ゴッホの2枚の絵

No.3375(再)【今日の絵画】想像の膨らむ作品がいい「ゴッホの2枚の絵」 好きな洋画家はロートレックとパウル・クレーなのだが、美術作品自体が好きなので様々な美術館に足を運んだ。フィンセント・ファン・ゴッホの作品では「夜のカフェテラス」と「アル…

azure アズール

No.3374【浮月堂 JAZZ名盤紹介】クラシックっぽいジャズ「azure アズール」 昔はJT(日本たばこ産業)のテレビCMもお洒落ですごく良かった。特におれが愛煙していたピースライトのCMはジャズやクラシックのアーティストが魅力的な演奏を見せていた。ジャズギ…

サウンド・オブ・サイレンス

No.3373【今日の1曲】永遠の名曲「サウンド・オブ・サイレンス」 中学時代から聴き続けている洋楽はサイモンとガーファンクルだ。還暦近くの今聴いてもやはりいい。初めて買った洋楽レコードもサイモンとガーファンクルだった。 サイモンとガーファンクルは…

ヒューストンアストロズのキャップ

No.3372(再)【おれの愛用品】2023年のWS連覇を狙う 「ヒューストンアストロズのキャップ」 30代から真剣にプロ野球を観るようになったが、子供の頃は阪急ブレーブスこども会のメンバーであり、実はメジャーリーグに関しては高校の頃にまで遡るのだ。 中学…

マリン1号

No.3371(再)【レトロスペクティブ】デザインは素晴らしかった「ナショナル マリン1号」 1970年代中頃から1980年代始めまで若者を中心に流行ったBCL(Broad cast Listening)ブームだが、この頃にナショナル(現パナソニック)の販売していたラジオは素晴…

新阪急ホテル

No.3370【今日のホテル】夢のホテル暮らし「新阪急ホテル」 古いハリウッド映画なんかでよく見る、ホテルを家のように使う大富豪やスターに憧れた。正確には、その生活に憧れたわけだ。ホテルのレストランで食事し、BARで酒を飲み、部屋で寝る。いいなあ。…

「マインドエラー」

No.3369【今日の1冊】それほど悪くはない「マインドエラー」 全然知らない作家の本を読んでみようとKindleを探して見つけた永山千紗の「マインドエラー」。例によってレビューを見ずに読んでみた。Kindle301冊目で、読了時間は4時間だ。 章敬(のりたか)…