浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

阪急百貨店大食堂の名物カレー

No.3897(再)【レトロスペクティブ】「阪急百貨店大食堂の名物カレー」 幼少期から、デパートに行ったら大食堂で昼食を食べる習慣が我が家にはなかった。神戸のそごうや三越に行けば南京町の中華料理屋だったし、梅田の阪急百貨店に行く時は三番街の豚晴と…

カリンバ

No.3896【癒やされる時間】「カリンバ」 45歳の時に、会社の同僚から誕生日プレゼントにアフリカの民族楽器のカリンバをいただいた。 カリンバは、アフリカ・ジンバブエに居住するショナ族が儀式や祭礼に用いた楽器だ。汚い(失礼!)木箱に錆びたような鉄片…

ヴァケイション

No.3895 【今日の1曲】「ヴァケイション」 コニー・フランシスといえば1950年代から1960年代に活躍した女性シンガーだ。 昔からロネッツやダーレン・ラヴなどの女性シンガーが好きで、毎日のようにカセットテープで聴いていた。コニー・フランシスの「ヴァ…

「日の名残り」 

No.3894 【今日の1冊】「日の名残り」 今までカズオ・イシグロの本を読んだことがなかったので、「日の名残り」を読んでみた。 短い旅に出た老執事が、美しい田園風景のなか古き佳き時代を回想する。長年仕えた卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭への…

ベッドで煙草は良くないわ

No.3893【浮月堂JAZZ名盤紹介】「ベッドで煙草は良くないわ」 ヴィーナスレコードの看板ピアニスト、エディ・ヒギンズはあまり好きではなかった。なんか自己主張が感じられないピアノなので、ついビル・エヴァンスやオスカー・ピーターソンなんかを聴いてい…

マリー・ローランサン

No.3892【癒やされる時間】「マリー・ローランサン」 マリー・ローランサンの絵を見ると癒やされる部分がある。昔は、ルノワール、ゴッホ、モネと共に好きではない画家だった。 マリー・ローランサンは、男性画家が大半を占め、優位性のあった時代のフランス…

黒檀の菓子切り

No.3891(再)【おれの愛用品】「黒檀の菓子切り」 おれが使用している懐紙入れには愛用品が入っている。黒檀素材の「菓子切り」だ。 菓子切りというのは茶道だけではなく、広く使われている和菓子を切り分ける和の用具のこと。所謂小さいナイフだ。素材はア…

神戸元町  うな重

No.3890(再)【今日のレトロ店】「神戸元町 うな重」 神戸センター街から入った路地に「うな重」がある。ここの鰻重は美味しい。店の造りも池波正太郎の小説に出てくるような趣きがあり嬉しくなる。 年配の人はご存知だが、鰻の蒲焼きには江戸焼きと大阪焼…

No.3889【今日の花】「梅」 昔から、春の花は桜より梅が好きだった。近所に桜の名所があるので、一応は見に行くのだが、花見をやりたいとは思わない。 梅は桜よりも種類が多く、毎年池田の水月公園か、中山寺の梅を見に行っていた。桜が散る美しさに、なんと…

「私たちが好きだったこと」

No.3888【今日の1冊】「私たちが好きだったこと」 名作の多い宮本輝作品の中でも、一番好きなのは「私たちが好きだったこと」だ。原作も良かったし、映画も良かった。 照明デザイナーの与志、写真家のロバ、不安神経症を乗り越え、医者を志す愛子、美容師と…

ロンドンヤのロンドン焼き

No.3887(再)【今日の菓子】「ロンドンヤのロンドン焼き」 京都に行った時に土産に買って帰るのはハツ橋ではなく、新京極商店街の入り口にあるロンドンヤのロンドン焼きだ。 ロンドン焼きは軟らかいカステラ生地に白こし餡が入っている。抹茶のカステラ生地…

コーヒーハウス ぽえむ

No.3886(再)【今日のレトロ店】「コーヒーハウス ぽえむ」 申し訳ないが店名は少し気恥ずかしく感じる。今さらながら。阪急豊中駅から徒歩10分の所にコーヒーハウスぽえむがある。 中学時代に豊中から箕面に引越ししたのだが、理由あって箕面の自宅から豊…

カフェブリュ

No.3885【今日のアルバム】「カフェブリュ」 30代のサラリーマン時代は仕事に7割、残り3割は恋愛に力を注いでいた。当時付き合っていた女性のクルマに乗ると、スタイル・カウンシルの曲がよく流れていたのを思い出す。 スタイル・カウンシルはイギリスのロ…

私のハートはストップモーション

No.3884【今日の1曲】「私のハートはストップモーション」 高校1年の頃だったか、街にはよく桑江知子の「私のハートはストップモーション」がよく流れていた。 この頃は、渡辺真知子や太田裕美、庄野真代、八神純子など、作詞作曲と楽器演奏できる歌手が多…

「紙のプールで泳ぐ」

No.3883【今日の1冊】「紙のプールで泳ぐ」 まだインターネットがなかった頃、片岡義男のエッセイによるアメリカの情報は貴重だったし、紹介される本や写真集、ファストフードの話に憧れた。 片岡義男「紙のプールで泳ぐ」は、まだ日本に輸入されていない写…

嶋屋の大学芋

No.3882(再)【今日の菓子】「嶋屋の大学芋」 うめだ阪急(阪急百貨店)の菓子売場に出店していれば必ず購入していたのが大阪阿倍野に本店を構える嶋屋の大学芋(名物ポテト)だ。 大学芋の記憶は古く、確か5歳の頃には食べていた。大学芋の名称由来は単純…

四ツ橋 らくしゅみ

No.3881(再)【今日のレトロ店】「四ツ橋 らくしゅみ」 おれが25歳の頃に通っていた、四ツ橋のデザインの専門学校の昼食の話だが。今は知らないが当時の四ツ橋には食べる店が少なかった。そんな中でよく通ったのが、カリーの店らくしゅみだった。 らくしゅ…

麻布テーラー

No.3880【おれの愛用店】「麻布テーラー」 基本的にスーツは既製品ではなく全てオーダーしてきた。格好をつけるわけではなく、既製品はどこか合わないものだ。丈が少し長かったり、袖が短かったりする。だから安ければオーダーした方がいい。ワイシャツも。…

ベイシー・イン・ロンドン

No.3879(再)【浮月堂 JAZZ名盤紹介】「ベイシー・イン・ロンドン」 最近はまたスイングジャズを聴くようになり、中でもカウント・ベイシーオーケストラをよく聴く。特に名盤「ベイシー・イン・ロンドン」(1956)がいい。 これはベイシーオーケストラがヨ…

ブルボン チョコリエール

No.3878【今日の菓子】「ブルボン チョコリエール」 ブルボンの菓子はいつも美味しいと思う。ホワイトロリータもルマンドもコーヒーに合うから好きだなあ。 チョコリエールも実に美味しい。これはコーヒーにも紅茶にもホットミルクにも合う。ブルボンの社名…

KENTのコーム

No.3877(再)【おれの愛用品】「KENTのコーム」 サラリーマン時代のおれの愛用品といえばKENTのコーム(櫛)だ。今は短髪のクルーカットにしているがサラリーマンの頃は6:4ぐらいの髪型でサイドだけ後に流していた。髪を整えるのにKENTのコームは必携だっ…

無伴奏チェロ組曲 第1番

No.3876(再)【名曲喫茶 浮月堂】「無伴奏チェロ組曲 第1番」 チェロの定番曲と言えばヨハン・セバスチャン・バッハの「無伴奏チェロ組曲」だ。中でも第1番(プレリュード)が実にいい。 クラシック演奏の楽器の中で一番好きなのはオーボエとチェロだ。人…

「日々の100」

No.3875【今日の1冊】「日々の100」 「暮しの手帖」の元編集長で、古書店経営者でもある松浦弥太郎の愛用するアイテムを紹介した「日々の100」を読む。 アメリカ郊外の村で見つけたアンティークのキルト。古書店・カウブックスの開業時に揃えた、イームズの…

三宮 ジャズ喫茶JAVA

No.3874(再)【今日のレトロ店】「三宮 ジャズ喫茶JAVA」 1人で神戸三宮で遊んだ日の締め括りは、高架下の皆様食堂で夕食で食べて、阪急神戸三宮駅西出口そばにあるジャズ喫茶JAVAでコーヒーを飲む。 昭和28年に創業されたJAVAは神戸のジャズ喫茶の老舗で…

ダイハツ コペン

No.3873(再)【今日のクルマ】「ダイハツ コペン」 ダイハツコペンは軽自動車であってスポーツカーでもある。そしてオープンカーだ。2002年に初代コペンが販売されてから今年で21年。実にいいデザインのクルマだな、というのが第一印象だ。 20代前半におれ…

夜空のトランペット

No.3872【今日の1曲】「夜空のトランペット」 小学生の頃はイタリアのトランペット奏者ニニ・ロッソの大ファンだった。クリスマスに買ってもらった彼のLPレコードはまだ持っている。 ニニ・ロッソといえば、やはり名曲「夜空のトランペット」だ。この曲を聴…

ルノワール

No.3871【癒やされる時間】「ルノワール」 若い頃は、レンブラントやロートレックに傾倒していたのに、40代後半あたりからルノワールやマリー・ローランサンあたりの絵も好きになってきた。 かなり以前に、肥後橋の国立国際美術館で開催されたルノワール展に…

「方丈記」

No.3870(再)【今日の1冊】「方丈記」 高校生の頃に読んだ鴨長明(かものちょうめい)の古典文学「方丈記」は、未だにおれの愛読書だ。 方丈記は、鴨長明が書いた随筆文学だ。400字詰原稿用紙25枚程度の短編で、枕草子・徒然草と並んで日本古典文学の三大…

アマリリス

No.3869【今日の花】「アマリリス」 週末に花屋で、一輪挿し用にガーベラかマリーゴールドを買っていた。たまにアマリリスの球根を水栽培して、芽が出たら植木鉢に植え替える。アマリリスはやはり一輪挿しよりも、屋外が似合うからだが。 5月を過ぎればアマ…

白州ハイボール

No.3868【今日の酒】「白州ハイボール」 永くウヰスキーを飲んできて、本当に美味しいと感じたのはサントリーの白州だ。昔はコンビニでも買えたのに、今は値段が高騰している。 最近、白州の缶のハイボールが発売された。ハイボールはあまり飲まないのだけれ…