No.3893
【浮月堂JAZZ名盤紹介】
「ベッドで煙草は良くないわ」
ヴィーナスレコードの看板ピアニスト、エディ・ヒギンズはあまり好きではなかった。なんか自己主張が感じられないピアノなので、ついビル・エヴァンスやオスカー・ピーターソンなんかを聴いていた。
週末の夜は、ちょっと手のかかる料理を作り、ブランデーを飲みながら夕食を食べるのだが、その時はテレビを消してジャズを聴きながら味わう。その時に聴くにはビル・エヴァンスでは重すぎる。エディ・ヒギンズを聴くと、これがもう夕食に合うわけだ。ヒギンズトリオのアルバム「ベッドで煙草はよくわ」は週末の夜にふさわしい。ピアノ、ギター、ベースというドラムレスがBGMとして秀逸だ。ジャズは〈聴くジャズ〉と〈流すジャズ〉があるけれど、エディ・ヒギンズは〈流すジャズ〉として最高だ。
https://youtu.be/objlgAHlt2o?si=Hys4m2gKZn0pCHpq
