浮月堂黄昏抄

風流候・原田浮月堂の花鳥風月な日々

2025-09-01から1ヶ月間の記事一覧

チャオ

No.5137(再)【今日の菓子】「チャオ」 サクマ式ドロップスで知られるサクマ製菓が1964年に発売した「チャオ」は、当時としては画期的な飴だった。 チャオは無色透明な飴で、中に軟らかいチョコレートが入っている。飴を舐めていると溶けて、チョコレートが…

熊の爪

No.5136【おれの愛用品】「熊の爪」 加齢と共に、背中を掻くのもしんどくなってきた。かと言って孫の手では弱い。 アマゾンで見つけた〈熊の爪〉という鉄製の孫の手はいい。伸縮自在で4本入り。伸縮自在というところがいい。 鉄製ではあるけれど、熊の爪で…

「さよなら、愛しい人」

No.5135【今日の読書】「さよなら、愛しい人」 村上春樹翻訳の、レイモンド・チャンドラーの「さよなら、愛しい人」を読む。読了期間は3日。 刑務所から出所したばかりの大男へら鹿マロイは、八年前に別れた恋人ヴェルマを探して黒人街にやってきた。しかし…

「一私小説書きの日乗」

No.5134【今日の読書】「一私小説書きの日乗」 芥川賞作家・西村賢太の日記「一私小説書きの日乗」を再読する。 2011年3月から2012年5月までを綴った、平成無頼の私小説家・西村賢太の虚飾無き日々の記録。賢太氏は何を書き、何を飲み食いし、何に怒っている…

赤飯

No.5133【未知なるもの】「赤飯」 今まで食べたことのないものは赤飯だ。どこでも販売しているのに食べる機会がなかった。 赤飯に手が出なかった理由は、小豆を使用しているのに甘くないことだ。小豆=甘いものに使用と定義しているので、甘くない小豆の食品…

ミスタードーナツのオールドファッション

No.5132【今日の菓子】「ミスタードーナツのオールドファッション」 前回に続いて今日もミスタードーナツの話。ココナッツと同じくらい好きなのがオールドファッションだ。 オールドファッションは、それほど甘くないが、昔からあるドーナツの基本形みたいな…

ミスタードーナツのココナッツ

No.5131【今日の菓子】「ミスタードーナツのココナッツ」 以前にも書いたが、ミスタードーナツで一番好きなドーナツはココナッツだ。 ココナッツはミスタードーナツの中でもかなり昔から販売されており、年配の人にファンは多い。ココナッツの実をドーナツに…

宇治園の金平糖

No.5130【今日の菓子】「宇治園の金平糖」 親しい人に、何かの返礼をする時は宇治園の金平糖を贈っていた。 金平糖はポルトガルのコンフェイトという言葉を語源にしている。1569年に宣教師フロイスが織田信長に献上したのが日本での始まりとされている。 金…

「失楽園」

No.5129【今日の読書】「失楽園」 映画化された時に観に行ったのだが、原作は読んでなかったので、渡辺淳一の「失楽園」を読む。上下2巻だ。ラストが話題になった小説だ。 凛子と久木はお互いに家庭を持つ身でありながら、真剣に深く愛し合ってゆく。己れの…

「北緯43度のコールドケース」

No.5128【今日の読書】「北緯43度のコールドケース」 大作「百年の時効」がすごく良かったので、伏尾美紀の「北緯43度のコールドケース」を読む。 ノンキャリアで博士号を持つ異色の警察官・沢村依理子。北海道警察で現場経験を積む沢村は凍てつく1月、少女…

わらび餅

No.5127【今日の菓子】「わらび餅」 少し前に、わらび餅の話をしたが、今日は別のわらび餅の話。 一般的にわらび餅は小さな玉に砂糖入りのきな粉がかかっているものが多いが、甘味屋で注文すると、かなり大きいものが多い。それに透明なものではなく、少し黒…

堅焼き煎餅

No.5126【今日の菓子】「堅焼き煎餅」 間違いなく嫌いな菓子は、堅焼き煎餅だ。どうしてあんな菓子があるのか信じられない。 うちの亡くなった父親が堅焼き煎餅が好きで、よく買って帰った。しかし普通に食べられない硬さで、おれは棒か何かでかなり小さく砕…

かっぱえびせん

No.5125【今日の菓子】「かっぱえびせん」 塩味系の菓子は、ぼんち揚げ、おにぎりせんべい、渚あられをベスト3と決めているので、カルビーのかっぱえびせんは殆ど食べなかった。 美味しくないわけではないが、海老を使用しているのに、あまり食べたいと思え…

瓦煎餅

No.5124【今日の菓子】「瓦煎餅」 甘いので食べられないわけではないが、正直好きではない菓子は瓦煎餅だ。 瓦煎餅はどこの銘菓か知らないけれど、京都に行っても奈良に行っても新大阪駅でも見かけた。 土産にいただくと、まあ食べるのだが、観光地に行って…

「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」

No.5123【今日の読書】「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」 20代に読んだ、中島らもの「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」を40年ぶりに再読した。 超有名進学校「灘校」に入学したものの、ギターにのめりこみ、漫画を描いたり、学業以外に打ち込みすぎて、成…

サーフボード樹脂のペンダント

No.5122(再)【おれの愛用品】「サーフボード樹脂のペンダント」 おれがいつも首から下げているペンダントを見た人から「七宝焼ですか?」とよく聞かれる。これは七宝焼ではなくサーフボードのペンダントだ。 サーフボードは、最終工程でボードを樹脂でコー…

「かぼちゃを塩で煮る」

No.5121【今日の読書】「かぼちゃを塩で煮る」 牧野伊三夫の3冊目の本「かぼちゃを塩で煮る」を読む。過去2冊みたいな旅行記ではなく、家で手軽に作れる酒の肴とおかずのレシピをまとめている。 野菜とにんにくを煮込んだだけのやさしいスープ、せっかちな…

クアトロガッツのコンチャ

No.5120【おれの愛用品】「クアトロガッツのコンチャ」 おれがずっと贔屓にしている北大阪にある財布メーカー〈クアトロガッツ〉の新作財布を買ってしまった。 クアトロガッツの財布は10個ほど持っているのだが、新作は、ハーネスレザー シリーズでゴールド…

「古都」

No.5119【今日の読書】「古都」 谷崎潤一郎以来読んでなかった純文学を読もうとアマゾンのKindleを探して、川端康成の「古都」にした。この作品は1980年に山口百恵・三浦友和で映画化され、山口百恵最後の映画でもあった。 京都の呉服問屋の娘である千重子は…

メガネプラスのウェリントン

No.5118【おれの愛用品】「メガネプラスのウェリントン」 眼鏡はオーバル型(楕円形)のものを多く持っているのだが、ちょっといいな、と思うウェリントン型の眼鏡を探していた。 眼鏡と言えば福井県鯖江市が名産地だ。そこでプラスチックではない高品質な素…

「へたな旅」

No.5117【今日の読書】「へたな旅」 画家・牧野伊三夫の2冊目の本を読む。前回読んだ「のみ歩きノート」が良かったので今回も楽しみに読む。 ふらり各駅電車で出かけ、街の銭湯でさっぱりしたら、気楽な酒場で一杯やる。還暦を迎えた人気画家が愛好する「酒…

苺大福

No.5116【今日の菓子】「苺大福」 初めて苺大福を食べた時の美味しさは忘れない。大福餅に果物の苺を入れる発想はなかった。 しかし予想に反して、苺大福は実に美味しかった。苺と小豆餡がここまで合うとは思わなかった。最近はあんぱんに固形バターを入れた…

「カンガルー日和」

No.5115【今日の読書】「カンガルー日和」 久しぶりに村上春樹の「カンガルー日和」を読む。表紙のイラストは佐々木マキで悪くはないんだが、やはり安西水丸画伯の方がいい。 「ねえ、あの袋の中に入るって素敵だと思わい?」表題作「ねえ、もう一度だけ試し…

ブルーバード ミニカー

No.5114【おれのコレクション】「ブルーバード ミニカー」 メルカリでトミカのミニカーを買ってしまった。日産ダットサンのブルーバードだ。 免許証はないし、車にあまり興味がないのに、毎年トミカ博に行っていた。ミニカーを買うのだが、なぜか毎回ブルー…

三笠

No.5113 【今日の菓子】「三笠」 年を取って、改めて美味しさを感じた和菓子は三笠だ。三笠は本当に美味しい。 三笠は地方によっては〈どら焼〉と呼ばれている。これはドラえもんの好物だからではなく、船の発車などに使用された〈銅鑼〉の形に似ているから…

よもぎ餅

No.5112【今日の菓子】「よもぎ餅」 大福餅や豆大福も好きなのだが、一番好きな餅はやはりよもぎ餅(よもぎ団子)だろうか。 よもぎ餅は、キク科の多年草のよもぎを餅に混ぜた緑色の和菓子だ。中に小豆の餡が入っている。よもぎは乾燥させたものをお灸として…

「錆びる心」

No.5111【今日の読書】「錆びる心」 数年ぶりに桐野夏生の作品を読む。前に読んだのは直木賞受賞作の「柔らかな頬」で、今回は短編集の「錆びる心」だ。 「家出するなら夫の誕生日にしようと心にきめていた……」人間のダークサイドを炙り出した作品集。十年間…

三ツ矢サイダーキャンディ

No.5110【今日の飴】「三ツ矢サイダーキャンディ」 一度食べて美味しかった飴に「三ツ矢サイダーキャンディ」がある。これは本当に美味しい。 サイダー、グレープ、パイナップル、ピーチの味があり、舐めていると炭酸のパウダーがあり、たまらない美味しさに…

柏餅

No.5109【今日の菓子】「柏餅」 昔から普通に食べて、別に好きでも嫌いでもなかった菓子は柏餅だ。 本来は5月5日の子供の日に食べる菓子だが、なんか家には年中あったような気がする。5月5日の子供の日に食べるのは柏の葉がなかなか落葉しないことから〈…

3色団子

No.5108【今日の菓子】「3色団子」 幼少の頃、母がよく買って来たが、あまり好きではなかったのは3色団子だ。 嫌いではないのだが、特に美味しいとも思えなかった。3色と色は付いているがすべて味は一緒だし。全部同じ味なら、まだ愛媛県の坊っちゃん団子…