浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

「東京タワー」

No.3844
【今日の1冊】
「東京タワー」

江国香織の名作「東京タワー」がドラマ化されている。刊行が2001年、映画化が2005年で、公開時に観に行った。今から19年前のことだ。

大学生の透は恋の極みにいた。年上の詩史(しふみ)と過ごす甘く緩やかなひと時、世界は満ち足りていた。恋はするものじゃなく落ちるものだ。透はそれを詩史に教わった。一方、透の親友・耕二は、女子大生の恋人がいながらも、蠱惑的な喜美子に夢中だった。彼女との肉体関係に。夫もいる年上の女性と大学生の青年。東京タワーが見守る街で、二組の対極的な恋人たちが繰り広げる長篇恋愛小説。

映画は岡田准一黒木瞳だったが、ドラマは若いイケメン俳優なのだろう。しかし、おれは、詩史役が板谷由夏だから、それで満足だ。ファンなので。