浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

ポンヌフの恋人

No.3034
【今日の映画】
美しくない恋愛映画だが
ポンヌフの恋人

1950年代末のフランスではヌーヴェルヴァーグという新しい映画運動があった。これは既存の映画撮影方法から脱却しようと言うムーブメントだ。ヌーヴェルヴァーグを直訳すると<新しい波>で、英米ではニューウェーブとなる。
ヌーヴェルヴァーグの代表格がフランソワ・トリュフォーであり、ジャン・リュックゴダールだった。
1980年代にデビューした天才レオス・カラックスは、フランス映画界にあって、ヌーヴェルヴァーグ以来の新しい時代の監督である。

レオス・カラックスの1991年発表の「ポンヌフの恋人」は秀逸だ。
パリのポンヌフ橋で暮らす天涯孤独の大道芸人でホームレスのアレックスは、眼の奇病による失明の危機と失恋による心の傷に絶望する女子画学生ミシェルと出会い、熱烈な恋に落ちる。 
傷ついた二人はお互いを支え合いながらも時には傷つけながら生活を共にするのだが、ある時ミシェルに失明を治すチャンスが訪れるが。
なんといっても見所は、パリ祭の夜に花火をバックにポンヌフ橋で踊るアレックスとミシェルだ。流れる曲はデビッド・ボウイの名曲「レッツダンス」だ。
美しいフランス映画ではないがお勧めしたい。

東京新橋駅の高架下に立食い蕎麦屋「ポンヌッフ」がある。立食い蕎麦屋なのに店名の由来がわからなかった。新橋に出張した際に、天婦羅蕎麦を食べながら店長に聞いてみた。フランス語で新しい橋(新橋)はポンヌフ(ポンヌッフ)らしい。
納得しながらも少し笑いました(笑)

ポンヌフの恋人
https://youtu.be/gmbfl67RaYg