浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

京極かねよ

No.3048
【今日のレトロ店】
きんし丼は美味しい
「京極かねよ」

京都に1人あるいは女性同伴で行った時に一番困るのは夕食の場所だ。
神戸や大阪と違って、どこに入っても美味しいわけじゃないし、そもそも料理の値段がわかりにくい。

そんな時は鰻を食べることが多かった。鰻なら当たり外れが少ないし、どこで食べてもまあ美味しい。
新京極通りから、ちょっと横に入った道に京極かねよがある。
京極かねよは大正時代初期に創業された鰻店である。
築百年の店の入り口には<日本一の鰻>の看板がある。
京極かねよの名物は、鰻の上に焼いた玉子が乗った、きんし丼である。日本一の鰻の看板に偽りなく、きんし丼も、う巻も肝焼きも美味しい。ただ、京極かねよが江戸焼きでなければ、もっといいのだが。

色々なグルメサイトで、京極かねよは老舗と書かれているが、これは間違いだ。
京都では江戸時代末期から昭和に創業された店を老舗とは呼びません。