浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

雨の物語

No.3095【今日の1曲】イルカの泣ける名曲「雨の物語」 フォーク全盛期とニューミュージックの間ぐらいに伊勢正三(かぐや姫)とイルカはよく聞いた。おれにとっての方程式は、伊勢正三=イルカ=太田裕美なのだ。 イルカの歌ではやはり「なごり雪」と「海岸…

「春琴抄」

No.3094【今日の1冊】究極のマゾヒズム小説「春琴抄」 今日は谷崎潤一郎の1933年発表の純文学、いや耽美派小説の最高峰で究極のマゾヒズム小説「春琴抄」だ。 大阪の薬問屋の娘で、容姿端麗な春琴は9歳の頃に病気で失明したが、彼女は三味線の才能を持って…

ウエハース

No.3093【今日の菓子】昔は贅沢な菓子「ウエハース」 昔は駄菓子屋で、今はコンビニでもスーパーマーケットでも販売されている菓子ウエハース。 ウエハースは卵、小麦粉、砂糖を混ぜ合わして格子型に焼き上げた焼菓子だ。14世紀にイギリスで販売されており、…

「恋愛中毒」

No.3092【今日の1冊】恋愛という麻薬に溺れて「恋愛中毒」 30代の頃、中学時代のGFが市立図書館の司書だったので、頼まれて図書館主催の読書会の講師を1年務めたことがある。読書会は月1回だったのだが、その第1回目のテーマ本が山本文緒の「恋愛中毒」…

美しき青きドナウ

No.3091【名曲喫茶 浮月堂】華麗なウィンナワルツ「美しき青きドナウ」 1867年にヨハン・シュトラウス2世が作曲した「美しき青きドナウ 作品314」は、合唱用のウィンナ・ワルツだ。「ウィーンの森の物語」と「皇帝円舞曲」と共に、彼の<三大ワルツ>に数え…

素直になれなくて

No.3090【今日の1曲】ロマンチックな名曲「Hard to Say I'm Sorry」 シカゴは1968年結成のアメリカのロックバンドだ。ギター、ベース、ドラム、キーボードに加えてブラス(管楽器)を加えた所が特長だ。 そんなシカゴ最大のヒット曲は「Hard to Say I'm Sor…

光線銃SP

No.3089【レトロスペクティブ】ただ咆哮するだけの玩具「光線銃SP」 おれが小学生の頃、かなり高額な玩具に「光線銃SP」があったんだ。ライオンの顔のレリーフを壁に掛ける。ライオンの額には小さな突起物(ウルトラマンのカラータイマーみたいなもの)があ…

石橋阪大前 平和温泉

No.3088【今日のレトロ店】心身が癒される湯「石橋阪大前 平和温泉」 学生の頃から銭湯が好きで、サラリーマンになってからも出張先の温泉、下町の銭湯は欠かさなかった。 石橋阪大前にある平和温泉は歴史が長く、確かおれが高校生の時にはもうあったと思う…

散り椿

No.3087【今日の映画】美しい日本映画の最高峰「散り椿」 ロードショー公開時に2回劇場で観て、DVDでも何回も観賞した映画「散り椿」(2018)。美しい日本映画の最高峰だった。 八代将軍・徳川吉宗のご時世の享保15年。藩の不正を訴え出た瓜生新兵衛は、時…

いつか王子様が

No.3086【浮月堂 JAZZ名盤紹介】情感豊かなスタンダード「いつか王子様が」 好きではないので、ジブリもディズニーの映画も観ない。しかしディズニー映画の主題歌はジャズのスタンダードにもなっているので、それは聴く。映画「白雪姫」の主題歌のSomeday My…

どうぞこのまま

No.3085【今日の1曲】胸が熱くなる名曲「どうぞこのまま」 1970~1980年代は女性歌手の素敵な歌が多かった。おれの嫌いな、自分応援歌でもなく、どちらかと言えば叶わぬ恋の歌であり、許されぬ愛の歌だった。丸山圭子の「どうぞこのまま」(1976)もそんな…

「ひとひらの雪」

No.3084【今日の1冊】不倫で花開く女たち「ひとひらの雪」 いかんなあ。なんか最近は渡辺淳一の不倫小説ばかり読んでいる。読みやすいこともあるのだが、刊行当時、20代で読んだ不倫小説が還暦近くなった今、再読しての自分の考えが知りたい、とも思うのだ…

チャオ

No.3083【今日の菓子】当時の画期的な飴「チャオ」 サクマ式ドロップスで知られるサクマ製菓が1964年に発売した「チャオ」は、当時としては画期的な飴だった。 チャオは無色透明な飴で、中に軟らかいチョコレートが入っている。飴を舐めていると溶けて、チョ…

ウルトラマリン

No.3082【おれの愛用品】潮風の香り「ウルトラマリン」 20代から香水が好きで、自分で買ったものや、人からいただいた物も含め、50~60種類ほど使用してきた。その中で、最終的に愛用する香水は3つになり、仕事用、プライベート用、特別な女性との逢瀬用に…

交響曲第6番 田園

No.3081【名曲喫茶 浮月堂】優雅でのどかな交響曲「交響曲第6番 田園」 交響曲第6番 ヘ長調 作品68「田園」は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが1808年に完成させた6番目の交響曲である。 「田園」は、第九や第五番「運命」とは対象的に優雅でのど…

Canned Heat

No.3080【今日の1曲】 不思議なサウンド 「Canned Heat」 ジャミロクワイが好きで、初期のアルバムも5枚持っている。なんか不思議なサウンドとヴォーカルのジェイ・ケイの声がいいんだ。 ジャミロクワイはイギリス出身のアシッドジャズのユニットだ。アシ…

シグマリオン

No.3079【レトロスペクティブ】デザイン最高な情報端末「シグマリオン」 30代は一番出張の多い時期で、まだスマホがなくて携帯電話はガラケーの時代だった。通話だけならそれでも良いのだが、仕事上、インターネットを見る必要があり、使用していたのがシグ…

ジャンボカレー

No.3078【今日のレトロ店】あの頃の味「千里中央 ジャンボカレー」 千里中央は食べる店が多々あり、どこて食べても美味しいのだが、ついついせんちゅうパル(北大阪急行電鉄の千里中央駅の上)にあるジャンボカレーに行くことが多い。 ジャンボカレーはすご…

マザーウォーター

No.3077【今日の映画】癒される映画「マザーウォーター」 特に盛り上がりもなく、事件も起こらない、淡々とした映画「マザーウォーター」(2010)か気に入っている。いい映画なのだ。 京都で新生活を始めたセツコ、タカコ、ハツミ。セツコはウヰスキーしか置…

恋人よ我に帰れ

No.3076【浮月堂 JAZZ名盤紹介】軽やかなクールテナー「恋人よ我に帰れ」 ジャズのスタンダードである「Lover Come Back To Me」(恋人よ我に帰れ)は1928年初演のミュージカル「ザ・ニュームーン」からの楽曲だ。 色々なジャズミュージシャンが好んで演奏す…

十年ロマンス

No.3075【今日の1曲】ツインヴォーカルが最高「十年ロマンス」 1960年代後半にグループサウンズとしてデビューしたザ・タイガース。1971年に解散したのだが1981年に一時的に復活した。「十年ロマンス」は再結成した1982年の曲である。 ザ・タイガースは沢田…

マリー・ローランサン

No.3074【今日の絵画】柔らかく温かい絵「マリー・ローランサン」 海外の画家はロートレックとレンブラント、パウル・クレーが好きなのだか、美術館の企画展だけは何でも観に行った。 40代の時に付き合っていた女性は絵画が好きで、関西のあらゆる美術館を一…

「花の降る午後」

No.3073【今日の1冊】舞台は良いのだけれど「花の降る午後」 たまに宮本輝作品を読む。一番好きな小説は「私たちが好きだったこと」だが、久しぶりに「花の降る午後」を読んだ。1988年の刊行時、本を半分読んだあたりで、映画化作品を観てしまい、残り半分…

カール

No.3072【今日の菓子】食べるカタルシスが?「カール」 明治のカールは、トウモロコシを原料にしたスナック菓子だ。 フワフワしていて、食べるカタルシスをあまり感じなくて、あまり買った記憶がない。小学校なんかのハイキングでも、容量が大きくてカールだ…

ワルキューレの騎行

No.3071【名曲喫茶 浮月堂】勇壮なオペラ楽曲「ワルキューレの騎行」 19世紀のドイツの作曲家で指揮者ヴィルヘルム・リヒャルト・ワーグナーは、オペラの創始者とも言われている。ワーグナーの代表作は1856年作曲の「ワルキューレの騎行」であり、これはオペ…

The NeverEnding Story

No.3070【今日の1曲】はてしない物語「The NeverEnding Story」 デザインの専門学校に通っていた頃、好きだった女の子はミヒャエル・エンデの物語のファンだった。エンデの代表作は「モモ」と「はてしない物語」だ。 エンデの「はてしない物語」を1984年に…

キイハンター

No.3069【レトロスペクティブ】こんなドラマはもう無理か「キイハンター」 「キイハンター」は1968年から1973年まで毎週土曜日に放送されていたドラマだ。 架空の組織・国際警察特別室が組織したキイハンターのメンバーが、警察の手に負えない悪に挑む。丹波…

和楽路屋

No.3068【今日のレトロ店】創業40年の味「千里中央 和楽路屋」 おれ的にはたこ焼きNo.1は阿倍野のやまちゃんだが、次点は千里中央の和楽路屋(わらじや)だ。 和楽路屋は古い。確かおれが中学の頃からある。阪急豊中駅近くにもあったんだ。千里中央もそれぐ…

ライトスタッフ

No.3067【今日の映画】男たちの挑戦のロマン「ライトスタッフ」 1983年のアメリカ映画「ライトスタッフ」は歴史に残る最高の映画だった。何度観ても素晴らしいとしか思えない。原作はトム・ウルフのノンフィクション、監督はフィリップ・カウフマン。アカデ…

枯葉

No.3066【浮月堂 JAZZ名盤紹介】クラリネットのジャズ「枯葉」 ジャズでクラリネット奏者と言えばスイング期のベニー・グッドマンだが、モダンジャズ期での第一人者はやはりバディ・デフランコだろう。 バディ・デフランコのクラリネットは楽団の中の演奏と…