浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

ライトスタッフ

No.3067
【今日の映画】
男たちの挑戦のロマン
ライトスタッフ

1983年のアメリカ映画「ライトスタッフ」は歴史に残る最高の映画だった。
何度観ても素晴らしいとしか思えない。原作はトム・ウルフのノンフィクション、監督はフィリップ・カウフマンアカデミー賞作曲賞受賞。

1947年10月、空軍パイロットのチャック・イエーガーがXー1ロケットで人類で初めて音速の壁を破る。
10年後の1957年10月、ソ連スプートニクの打ち上げに成功し、驚いたアイゼンハワー大統領はパイロットの中から宇宙飛行士を選ぶように命じる。
イエーガーは「実験室のネズミ」になる気はなかったが、多くのパイロットが興味を示す。ニュー・メキシコのアルバカーキで適格検査が行なわれ、その結果7人が選抜された。
スコット・カーペンター、アラン・シェパード、ジョン・グレン、ウォーリー・シッラ、それにクーパー、スレイトン、グリッソムで、彼らは一夜にして英雄となった。
1961年、アラン・シェパードがアメリカ人として初の宇宙飛行に成功した。その後、カーペンター、シッラが有人軌道飛行を為し遂げる。
一匹狼のパイロットのイエーガーはNFー104スター・ファイターに乗って上昇し、成層圏を突破する。

映画全体の完成度は凄いのだが、熱狂的なファンは7人の宇宙飛行士ではなく、チャック・イエーガーに魅了される。
映画冒頭の、音速を超えるシーンと、ラストにジェット機成層圏を超え、一瞬宇宙を見るシーンが素晴らしい。イエーガー役のサム・シェパードがあまりにカッコいい。馬に乗りテンガロンハットを被る西部の男が宇宙を目指す。
たまらない映画だ。
また、この映画はビル・コンティの音楽も最高だ。

【音速を超える】
https://youtu.be/JJcnGFJGMrY

【ロケット打ち上げ】
https://youtu.be/0KTBb9em8qY

【音楽】
https://youtu.be/QFzMzu6Gjt0