浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「弔鐘はるかなり」

No.3286【今日の1冊】御大の鮮烈なデビュー作「弔鐘はるかなり」 高校生の頃に読んで、強烈な印象と、おれ自身のその後の人生の矜持の基本にもなった北方謙三の「弔鐘はるかなり」を再読してみた。同作は北方謙三のデビュー作だ。 高崎隆之介が横浜(ハマ)…

本高砂屋のきんつば

No.3285【今日の菓子】上品な甘さが魅力「本高砂屋のきんつば」 きんつばが好きだ。好きな和菓子は鶯餅、葛饅頭、おはぎ、桜餅なのだが、それに次いで、きんつばだ。 きんつばの代名詞と言えば本高砂屋だろう。おれがきんつばを買うのは、喜八洲総本舗か本高…

北大阪急行電鉄

No.3284【今日の電車】延伸は無駄「北大阪急行電鉄」 おれの一番好きな電車は阪急電鉄でなく、北大阪急行電鉄だ。北大阪急行電鉄は地下鉄御堂筋線からの乗り入れで、江坂駅➡️緑地公園駅➡️桃山台駅➡️千里中央駅までの4区間までしかない。しかしそれがいい。 …

前奏曲 花火

No.3283【名曲喫茶 浮月堂】花火をピアノでイメージ「前奏曲 花火」 「前奏曲集第二集 花火」は、フランスの作曲家ドビュッシーの1913年の作品だ。 この「花火」は、ドビュッシーの時代には、既に祝日として定着していた、7月14日の革命記念日の夜の花火の…

チェンジ・ザ・ワールド

No.3282【今日の1曲】クラプトンらしい曲「チェンジ・ザ・ワールド」 エリック・クラプトンは好きなのだが、やはり「愛しのレイラ」と「チェンジ・ザ・ワールド」に尽きる。 「チェンジ・ザ・ワールド」はクラプトンの曲ではなく、あくまでカバーなんだが、…

ダッコちゃん

No.3281【レトロスペクティブ】一大ブームの空気人形「ダッコちゃん」 昭和35年にタカラ(現タカラトミー)から発売されたダッコちゃんは一世を風靡して大ヒットした。 ダッコちゃんは口で空気を入れると膨らむ黒人の子供の人形で、腕に巻き付くように設計さ…

やえす亭

No.3280【今日のレトロ店】牡蠣フライが絶品でした「やえす亭」 東京出張の時に、必ず寄っていたのは富士そばとやえす亭だ。すでに閉店してしまったけれどやえす亭は本当に美味しかったんだ。 富士そば同様に、東京駅八重洲口から徒歩5分の所にフライ料理専…

「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。」

No.3279【今日も1冊】女性は繊細なのだ「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。」 永くコピーライターをやってきたが、仕事はキャッチコピー(キャッチフレーズ)を作るだけの楽な商売と思われてきた。しかし実際はキャンペーンのプランニングや、書籍…

「冷酷  座間9人殺害事件」

No.3278【今日の1冊】わかりやすく不可解な事件「冷酷 座間9人殺害事件」 永くノンフィクションを読んでなかったので、スポーツではなく、犯罪についてのものを読んだ。小野一光「冷酷 座間9人殺害事件」だ。 2017年10月、神奈川県座間市のアパートの一室…

富士そば

No.3277【今日のレトロ店】関東蕎麦の聖地「富士そば 八重洲口店」 関西の蕎麦好きの友人に嫌味を言われるのだが、おれは関西風のだしより、関東風のだしの方が好きだ。基本的に塩辛い方が好みだから仕方がない。 富士そばは、関東を代表する立ち食い蕎麦の…

夢の涯てまでも

No.3276【今日の映画】少し難解な映画「夢の涯てまでも」 1991年、おれが27歳の頃、ヴィム・ヴェンダースの新作「夢の涯てまでも」を観るために、仕事が長引いたので梅田ロフト地下の映画館に走った。夕方だったのでロフト前にあった動物のアートに気がつか…

ケニー・ドリュー バイ・リクエスト

No.3275【浮月堂 JAZZ名盤紹介】ロマンチックな名盤「ケニー・ドリュー バイ・リクエスト」 カルテットやクインテット演奏ではなく、ケニー・ドリューはトリオで聴きたいピアニストである。 ケニー・ドリューが、雑誌「スイングジャーナル」の読者投票で1985…

思い出は美しすぎて

No.3274【今日の1曲】女性が歌うべき名曲「思い出は美しすぎて」 シニアに近い年齢になると、10~30代に聴いた曲をよく思い出すし、やはりこれだよな、としみじみするんだな。八神純子の名曲「思い出は美しすぎて」もそんな1曲だ。 「思い出は美しすぎて」…

「文士の料理店」

No.3273【今日の1冊】文豪はみんなグルメだ「文士の料理店」 森鴎外や谷崎潤一郎、檀一雄の小説や随筆を読むと、美味しい料理の話や、料理の名店のエピソードをよく見かける。 嵐山光三郎「文士の料理店(レストラン)」は、「松栄亭」の洋風かきあげ(夏目…

黄金糖

No.3272【今日の菓子】懐かしい味の飴「黄金糖」 サラリーマン時代に、よく一緒に出張に行っていた営業部のK君はいつも黄金糖を鞄に入れていた。商談の前に飴を舐めておくのは営業担当者の常識で、おれは鞄にサクマのいちごみるくを入れていた。 黄金糖は、…

「牙」

No.3271【今日の1冊】男は牙の有無が問題だ「牙」 ずっとミステリーばかりだったので、久しぶりに北方謙三を読むことにした。高校3年の頃に十数冊読み、サラリーマン時代に「三國志」と「水滸伝」を読破した。北方謙三の私小説「コースアゲイン」、そして…

交響曲第五番 運命

No.3270【名曲喫茶 浮月堂】誰もが知るクラシック「交響曲第五番 運命」 ベートーヴェンが1808年に作曲した、交響曲第五番 ハ短調 作品67「運命」は彼の作曲した5番目の交響曲である。 クラシック音楽の中でも最も有名な曲の1つだが「運命」という名称は日…

テネシーワルツ

No.3269【今日の1曲】穏やかなカントリー「テネシーワルツ」 聴いていて、気持ちが穏やかになる曲がある。おれはやはりパティ・ペイジの歌うカントリーソングの「テネシーワルツ」だろうか。 「テネシーワルツ」は、ゴールデンウエストカウボーイズが1948年…

スカイレストラン

No.3268【今日の1曲】大人の恋の物語か否か「スカイレストラン」 ハイ・ファイ・セットの中で一番好きな曲は「スカイレストラン」だ。かつて愛し合った男女の、関係の終焉を歌った荒井由実作詞の名曲だ。 すでに冷えた関係ではあるが2人はまだ別れてはいな…

ブーメラン

No.3267【レトロスペクティブ】70年代の玩具「ブーメラン」 今の子供はブーメランで遊ぶのだろうか。フリスビーですら、あまり見かけないような気がするのだが。 ブーメランは、元々、オーストラリアのアボリジニ(先住民)の木製狩猟用具だったのだが、70年…

風流田舎蕎麦

No.3266【今日のレトロ店】蕎麦湯も出ます「風流田舎蕎麦」 サラリーマン時代、残業で遅くなった時によく使用したのはホワイティ梅田にある風流田舎蕎麦だった。ホワイティ梅田の飲食店には珍しく23時まで営業していた。 北新地の喜庵や、お初天神通りの瓢亭…

さらば愛しき女よ

No.3265【今日の映画】やはりミッチャムだ「さらば愛しき女よ」 アメリカの三大探偵と言えば、ダシール・ハメットのサム・スペイド、ロス・マクドナルドのリュウ・アーチャー、そしてレイモンド・チャンドラーのフィリップ・マーロウだ。チャンドラーの名作…

テナーマッドネス

No.3264【浮月堂 JAZZ名盤紹介】ロリンズ最盛期の名盤「テナーマッドネス」 未だ健在なジャズのレジェンドのソニー・ロリンズ。そんなロリンズ最盛期の名盤が、名門プレステッジレコードから1956年に発表された「テナーマッドネス」だ。 「テナーマッドネス…

一本の音楽

No.3263【今日の1曲】夏に欠かせない曲「一本の音楽」 やはりシニアの夏の音楽は山下達郎と村田和人だ。山下達郎に見いだされ、そのライブツアーでコーラスをしていた村田和人。その最大のヒット曲が「一本の音楽」だ。 「一本の音楽」は、1983年の村田和人…

増補新装版 オカルトクロニクル

No.3262【今日の1冊】怪異ファン必携の1冊「増補新装版 オカルトクロニクル」 Kindleは無料版か高くても500~700円まで、と決めている。レビューの評価が高かったホラー「近畿地方のある場所について」が期待外れだったのでガックリだ。1482円だったのに(…

力餅のおはぎ

No.3261【今日の菓子】 うどんも蕎麦も美味しい「力餅のおはぎ」 神戸人には定説があって、おはぎやあんみつなどの甘いものを売っている甘味屋で食べるうどんや蕎麦は美味しい、という。甘味屋でうどん・蕎麦を食べさせる店も多くないのだけど。 力餅はそん…

Alomejorのコンパス

No.3260(再)【おれの愛用品】松本零士的な逸品「Alomejorのコンパス」 かつて放映していたドラマ「僕らは奇跡でできている」が好きでよく観ていた。大学講師役の高橋一生がフィールドワークでAlomejorのコンパス(方位磁石)を使用していたので少し驚いた…

マタイ受難曲

No.3259【名曲喫茶 浮月堂】感動する曲「マタイ受難曲」 バッハ作曲の「マタイ受難曲」は、バッハの最高傑作と言われている曲である。 マタイ受難曲は,キリスト教信仰の核心とイエス・キリストの生涯に加え,バッハの個人的な感動がより鮮明に音楽に込めら…

アナザー・デイ・イン・パラダイス

No.3258【今日の1曲】1980~1990年のヒット王「アナザー・デイ・イン・パラダイス」 20代の半ばに、いつもFMラジオからフィル・コリンズが流れていたんだ。 フィル・コリンズはイギリスのシンガーで、世界的なヒットが多かった。特に、1989年発売の「アナ…

ヘチマコロン

No.3257【レトロスペクティブ】乾燥肌には貴重な化粧水「ヘチマコロン」 男だから顔に乳液は塗らないが、乾燥肌でアトピー性皮膚炎なので化粧水は使う。使う化粧水は唯一ヘチマコロンだ。 ヘチマコロンは、株式会社ヘチマコロンが大正時代から販売する化粧水…