No.2774
【今日の菓子】
諸説ある謎の菓子
「シベリア」
昔のパン屋は焼いたパンを売るのではなく、店内のガラスの陳列棚にヤマザキや神戸屋などの契約しているメーカーの袋入り菓子パンを売っていた。スーパーマーケットがなかった頃は菓子パンはそうやって入手していた。
そんな陳列棚の端に置かれていたのがシベリアという菓子である。カステラ生地に粒餡や羊羹を挟んだ菓子なのだが、店によってどちらを挟んだものかは様々だった。どのパン屋もどこかの洋菓子メーカーより仕入れていたんだろうがいつの間にか姿を消した。明治大正時代あたりに生まれた菓子らしいのだが、なぜ名前がシベリアなのかは諸説あって未だに不明だ。
神戸の高架下の菓子屋で販売されているのと、ローソンのレジカウンターにあるのを見かけたことがある。
ローソンのシベリアは羊羹が挟んでおり、たまらなく甘かった記憶があります。