No.2615
【浮月堂 JAZZ名盤紹介】
暖かい優しさが満ちてくる
スタン・ゲッツ カルテット
「ザ・ドルフィン」
テナーサックスの名手スタン・ゲッツ晩年の名盤はやはり「ザ・ドルフィン」だろう。
「ザ・ドルフィン」は1981年にコンコードレコードから発売されたライブ盤だ。アマゾンでもなかなか入手できないアルバムだ。詳細はわからないがたぶん小さなジャズクラブでの演奏だと思われる。1曲目の「ザ・ドルフィン」が秀逸で、聴くと暖かみのあるゲッツのテナーが部屋に広がる。
20代の頃、南茨木に「ヒッコリーハウス」というジャズ喫茶があった。古い暖炉と柔らかいソファーがあり、週末の深夜にGFとよく通っていた。苦いコーヒーを飲みながらリクエストした「ザ・ドルフィン」が流れると身も心も暖かくなり気持が癒されていくのがよくわかった。
【ザ・ドルフィン】
https://youtu.be/szQF6RHZCmg