No.3074
【浮月堂 JAZZ名盤紹介】
泣かせるアルトサックス
「LEFT ALONE」
ベツヘレムレコードの人気盤はなんといってもピアニストのマル・ウォルドロンの「LEFT ALONE」だろう。
1959年発表の「LEFT ALONE」は、史上最高高の女性歌手ビリー・ホリディに捧げた曲だ。
ビリー・ホリディの晩年の伴奏者だったマルが、彼女の死後に作った曲なので、ビリーのヴォーカルは存在しない。ヴォーカル部分はアルトサックス奏者のジャッキー・マクリーンが最高の演奏をしている。
マクリーンの演奏にはムラが多く、それほどの名盤はないが「LEFT ALONE」の演奏は素晴らしい、と言える。
「LEFT ALONE」は、角川映画10周年記念作品「キャバレー」の挿入歌にも使用されている。
映画の中では、アルトサックス奏者に扮した主人公の野村宏伸もこの曲を演奏しているが、マリーンのヴォーカルバージョンがいい。
なかなかの名盤です。
【LEFT ALONE】
https://youtu.be/xUoQCaCeevM