浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

Somethin' Else

No.3058
【浮月堂  JAZZ名盤紹介】
ジャズアルバムNo.1
「Somethin' Else」

世界のジャズ愛好家に「好きなアルバムは?」と問えば、10人中7人はキャノンボール・アダレイの歴史的名盤「Somethin' Else」と答えるに違いない。

「Somethin' Else」は、アルトサックス奏者のキャノンボール・アダレイが1958年に発表した名門レーベルBlue Noteのアルバムだ。
このアルバムはキャノンボール・アダレイ名義になってはいるが、実はマイルス・デイヴィスのリーダー作品だ。このアルバムの録音時期にマイルスが他のレコード会社と契約しており、Blue Noteにはリーダー作品を作れなかった経緯がある。皮肉にもアダレイ名義の「Somethin' Else」がマイルス・デイヴィスの最高傑作になっているのた。

何と言ってもアルバム1曲目の「枯葉」が素晴らしい。オープニングのハンク・ジョーンズのピアノに続いてミュート(低音器)を付けたマイルスの泣きのトランペットがテーマを奏で、キャノンボールのアルトサックスが激しくこれを受ける。ジャズ喫茶のマランツJBLのスピーカーでこの部分を聴くと感動すること間違いないんだ。

【枯葉】
https://youtu.be/bGISz52QGEE