浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

ブラジリアンセレナーデ

No.3357
【浮月堂  JAZZ名盤紹介】
陽気なボサノヴァ
「ブラジリアンセレナーデ」

リー・コニッツは、ジャズの偉大なレジェンドであり、神様チャーリー・パーカーの影響を受けていない稀有なアルトサックス奏者である。

若い頃のリー・コニッツは、レニー・トリスターノの門下として、クールジャズを代表するミュージシャンとなった。その頃のコニッツはあまりにパーフェクトな演奏をするために、どのアルバムも聴く気が起きなかった。しかし晩年のコニッツはボサノヴァに傾倒し、魅力的な演奏を続けた。ボサノヴァに影響を与えたジャズマンはテナーサックスのスタン・ゲッツだが、リー・コニッツボサノヴァも素晴らしい。

おれが40代の頃、リー・コニッツは大阪のブルーノート(現ビルボード)に出演したので聴きに行った。終了後、サイン会があり、購入したCDに〈アリガトウ!シンスケサン〉と書いて握手してくれた。なかなかいい人だった。そんなリー・コニッツもコロナ禍で昨年亡くなった。残念なことだ。
★★★★☆

リカードボサノヴァ
https://youtu.be/MgxS78fe8dc?si=CJtx_O31PDYkONcJ