No.3421
【今日の1冊】
あり得ない感のある作品
「アウトバーン」
ずっとイヤミスを読んでいたので、少しだけ軽いミステリーを読もうと、ドラマ化もされた深町秋生「アウトバーン 組織犯罪対策課 八神瑛子」を読む。読了時間は3時間。
暴力を躊躇わず、金で同僚を飼い、悪党と手を結ぶ。上野署組織犯罪対策課の八神瑛子は誰もが認める美貌を持つが、容姿から想像できない苛烈な捜査で数々の犯人を挙げてきた。そんな瑛子が世間を震撼させる女子大生刺殺事件を調べ始める。真相究明のためなら手段を選ばない、危険な女刑事が躍動する、ジェットコースター警察小説シリーズ誕生。
すらすら読めるのだが、今まで骨太の警察小説を読んできたので、設定的展開的にあり得ないだろうという感じの小説だった。確かに八神瑛子は魅力的なのだが、事件が現実味ない急展開すぎるのではないか。ドラマ化には最適な作品だが、小説としては今ひとつだった。
★★☆☆☆