浮月堂黄昏抄

風流候・原田浮月堂の花鳥風月な日々

富士通OASYS

No.3976(再)
【レトロスペクティブ】
富士通OASYS

おれが20代の頃は携帯電話はなく、パソコンもなかった。勤務していたデザイン会社では、コピーは原稿用紙に書いていた。しかし自宅にはワープロワードプロセッサー)はあった。おれが愛用していたのは富士通OASYSだった。

街には、まだ和文タイプライターの教室があったぐらいだから、ワープロの登場は画期的だった。初めてのワープロはデザインの専門学校の授業で習った。覚えると意外に簡単だったが、ワープロ講師はローマ字入力を強要するのだが、おれは徹底してカナ入力だった。ローマ字入力の方が速いと言われたが、クラスで一番速いのはおれだった。右手で文字キーを打ち、左手で機能キーを打つ、という変則的な入力だったが、まあ速ければいいんだ。

富士通OASYSフリーライター時代も重宝した。ただ、入力する力が強くて、2台のOASYSをダメにした。3台目を買う直前にパソコンが普及したのは幸いだったな。