浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

「近畿地方のある場所について」

No.3446
【今日の1冊】
賛否両論あるホラーか
近畿地方のある場所について」

1ヶ月くらい前に、今話題の、背筋「近畿地方のある場所について」を読んだ。ベストセラーらしいので、高価だったのだがKindleで読んでみたのだが。  

語り手である私(背筋)は年下の友人・小沢から連絡を受ける。大学卒業後、出版社に就職した小沢は、有名オカルト雑誌の別冊の編集を任されていた。企画のヒントを得るため雑誌のバックナンバーを読み進める小沢は、少なからぬ数の怪談記事や事件ルポに、近畿地方のとあるエリアがたびたび登場することに気づく。さらに調べを進めると、ネットの匿名掲示板の投稿や出版社に届いた読者の手紙にも、その場所が登場していることが判明。小沢はフリーライターでオカルトに詳しい私に協力を依頼してくる。

まがいもの(モック)+ドキュメンタリーで〈モキュメルタリー〉として話題の「近畿地方のある場所について」だが、ネットの書き込みや上手く作った写真などを使って、今風のホラーに仕上げている。しかしおれはあまり不気味さとか、怖さはわからなかった。怪異怪談都市伝説の類いはかなり昔から読んできたし、心霊の映像もTSUTAYA数店のホラーコーナー全て観たのだが、この本の魅力?はまるでわからなかった。おれの怪異の感覚が時代遅れなのかも知れないのだが。
★☆☆☆☆