No.3506(再)
【浮月堂 JAZZ名盤紹介】
ジャズアルバムNo.1
「サムシングエルス」
世界のジャズ愛好家に「好きなアルバムは?」と問えば、10人中7人はキャノンボール・アダレイの歴史的名盤「サムシングエルス」と答えるに違いない。
「サムシングエルス」は、アルトサックス奏者のキャノンボール・アダレイが1958年に発表した名門レーベルBlue Noteのアルバムだ。このアルバムはキャノンボール・アダレイ名義になってはいるが、実はマイルス・デイヴィスのリーダー作品だ。このアルバムの録音時期にマイルスが他のレコード会社と契約しており、Blue Noteにはリーダー作品を作れなかった経緯がある。皮肉にもアダレイ名義の「サムシングエルス」がマイルス・デイヴィスの最高傑作になっている。
何と言ってもアルバム1曲目の「枯葉」が素晴らしい。オープニングのハンク・ジョーンズのピアノに続いてミュート(低音器)を付けたマイルスの泣きのトランペットがテーマを奏で、キャノンボールのアルトサックスが激しくこれを受ける。ジャズ喫茶のマランツかJBLのスピーカーでこの部分を聴くと感動することは間違いない。
★★★★★
【枯葉】
https://youtu.be/bGISz52QGEE