No.3434(再)
【浮月堂 JAZZ名盤紹介】
ある意味、白人アルト最高峰
「アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション」
有名で超一流なのにあまり聴かないのがアルトサックス奏者のアート・ペッパーだ。白人アルトサックスの最高峰と言われ、ウエストコーストジャズの中心的人物なのに。
そんなアート・ペッパーのアルバムは2枚しか持っていない。そのうちの1枚が「アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション」(1957)だ。
このアルバムの中の名曲「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」がいい。この曲は日本語タイトルでは「帰ってくれれば嬉しいわ」でヘレン・メリルとクリフォード・ブラウンのコンビが有名だが、アート・ペッパーも悪くない。ドラムのフィリー・ジョー・ジョーンズ、ピアノのレッド・ガーランド、ベースのポール・チェンバースというマイルス・デイヴィスのリズムセクションをバックにペッパーはリラックスしてアルトサックスを吹いている。
麻薬で短命な黒人ジャズアーティストは多い。チェット・ベイカーと共にアート・ペッパーは、そのジャズ人生を台無しにした白人アーティストだ。その破滅的な人生とは別にアルトサックス奏者としてのアート・ペッパーのテクニックは素晴らしい。日本人好みのアーティストだ。
★★★★☆
【ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ】
https://youtu.be/FcG6ZHaH5RY