浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

「十角館の殺人」

No.3454
【今日も1冊】
古臭さは否めない
十角館の殺人

ネットで「絶対に読むべきミステリー」の第1位に推されていたので、綾辻行人の「十角館の殺人」を読んでみた。Kindle219冊目で、読了時間は5時間だった。

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリー研究会の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作。

綾辻行人作品は初めて読んだので期待したのだが、残念乍ら約半分読んだところで犯人はわかってしまったし、仕掛けも予想の8割が当たっていた。やはり36年前の作品だからか、設定も作品全体に古臭さは否めなかった。それは仕方のないことなのだが、もっと古く89年前に書かれた小栗蟲太郎の「黒死館殺人事件」の方が読んだ時の衝撃は強かったのだが。
★★☆☆☆