浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

恋におちて

No.3137
【今日の映画】
許されない行為だが
「恋におちて」(1984

広末涼子の不倫問題が話題になっている。古来より不倫は許されない行為だし、江戸時代は男は処刑されたり、女は縛られて街の晒し者にされた。今でも中近東では男女共に斬首される。
しかし、映画「恋におちて」はちょっと感情移入してしまう作品だ。

クリスマスイブに書店で買い物をしていた建築家のフランクとイラストレーターのモリー。買った本が取り違えになったことがきっかけで、お互いに既婚者でありながら惹かれあった2人が、愛と裏切りの狭間で苦悩の末にたどり着いた結末までを描いた大人のラブ・ストーリーだ。
映画の中で、フランクが妻に不倫を打ち明けると、「どこまでの関係なの」と聞かれる。フランクが「キスまでだ」と言うと、妻は激怒し、肉体関係よりキスの方が辛いのよ!と叫ぶ。
近代フランスにいた売春婦も、お客に体は売るが、キスは許さなかった。キスは本当に愛してる男性にしか許さないらしい。
フランク役は絶好調期のロバート・デ・ニーロモリー役にやはり絶好調時期だったメリル・ストリープが扮した。

日本に金妻ブームを巻き起こしたドラマ「金曜日の妻たちへ・恋におちて」の中で、映画字幕制作者役のいしだあゆみが、「恋におちて」の映画を観ながら原稿を書くシーンがあります。
★★★★☆

https://youtu.be/sF8Qxy8NBIY