浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

ブルボン アルフォート

No.2860
【今日の菓子】
チョコとビスケットの融合
「ブルボン  アルフォート

美味しいな、と思い、なんとなくよく買っていたお菓子にブルボンのアルフォートがある。

全粒粉ビスケットにチョコレートが貼りつくと言うアイデアが素晴らしい。チョコレートをビスケットで挟むのではなく、表裏一体という菓子はたぶんアルフォートだけじゃないかな。やはりスーパーマーケットの菓子の他の追従を許さないブルボンだ。

チョコレートだけ、と思っていたらストロベリーチョコレート、ホワイトチョコレート、ビターチョコレートのアルフォートもあるんだな。知らなかった。

バンダナ

No.2859
【おれの愛用品】
週末散歩の必携品
「バンダナ」

平日の会社勤めの時はバーニーズニューヨークの白いハンカチとラレフローレンのタオル地ハンカチを使い、週末のジーンズのポケットには必ずバンダナが入っていた。

おれの愛用しているバンダナは通常のものより、やや大きめのもので必ずペイズリー柄だった。普通の大きさよりは大きめの方が頭や首に巻くのに都合がいいし、たまに風呂敷代わりに使っていた。

バンダナは200枚ぐらい持っているが、色は黒、赤、オレンジ、ピンク、薄い青など様々だった。ピンクのものを使っても違和感のないところがバンダナのいいところだ。

福岡銘菓 ひよ子饅頭

No.2858
【今日の菓子】
可愛いけれど美味しい
「ひよ子饅頭」

福岡銘菓「ひよ子饅頭」が好きで幼少の頃から食べていた。まさに銘菓だ。

大正元年にひよ子本舗吉野堂が発売したひよ子饅頭だがこれほど全国区に名前の知れた菓子も珍しい。福岡に出張の時も必ず駅の売店で土産に買っていた。なんか可愛いらしい外皮部分に中の黄身餡がたまらなく美味しかった。

可愛いすぎて食べにくいと言う声も多いひよ子饅頭だが、おれは頭部分からかぶりつくんだ。正式な商品名は「銘菓  ひよ子」だ。

 

石橋阪大前 権八

No.2857
【今日のレトロ店】
あまり知る人のいない名店
「石橋阪大前  権八

少し変な嗜好があって、本格的な蕎麦屋で蕎麦とか日本酒を飲む時は雨が降っていてほしい。それの方が気分がいいんだ。

石橋阪大前の蕎麦屋権八」では特にそう思う。お初天神の瓢亭や北新地の喜庵でもそうだが、雨音を聞きながら蕎麦を味わう時に幸せな気分になるんだな。
権八は石橋阪大前の妙な場所にある本格的な手打ち蕎麦屋で、凝った酒の肴も冷たい蕎麦も温かい蕎麦も美味しい。また店内が雨の日に蕎麦を食べたくなる感じでそれが嬉しい。

雨の降る夜にぬる燗を飲みながら酒の肴を味わい、締めにざる蕎麦か鴨南蛮をいただく。こんな夜に必携すべき文庫本は池波正太郎の「鬼平犯科帳」か「仕掛人藤枝梅安」だ。

💮写真は「C級呑兵衛の絶好調な千鳥足 マルーンエディション」様のサイトよりお借り致しました。ありがとうございました。

箕面名物 もみじの天ぷら

No.2856
【今日の菓子】
希に食べたくなる土産物
箕面名物  もみじの天ぷら」

我が町、箕面のイメージは紅葉だ。市の木はいろはもみじだし、市の造る公共物の建築は紅葉の色っぽいレンガが多い。

箕面市の土産の代表的なものは「もみじの天ぷら」だろう。観光地・箕面の滝に続く滝道の土産物屋には必ず売っている。もみじの天ぷらに使用するのは市の木のいろはもみじではなく、一行楓の葉だ。それを収穫して塩漬けし、使用する時に塩を落とし小麦粉と白ゴマと砂糖を混ぜた液に浸し綿実油で揚げる。なかなか手間のかかる箕面名物なのである。

箕面市民はいつもいつも、もみじの天ぷらを食べるわけではないが、たまに食べたくなる。紅葉の葉を食べるというのも不思議な話だが。

 

「外道笠」

No.2855
【今日の1冊】
新鋭の描く骨太時代劇
「草野雄  外道笠」

Kindleで久しぶりに読み応えのある時代劇劇画を読んだ。草野雄「外道笠」だ。

殺しの腕は一流で、金次第でどんな卑怯な手段を用いても相手を仕留める殺し屋の“人斬り外道笠”。名前はなく渡世人のような風体で恐れを知らぬ彼にいつしか人の心が芽生え始める。善と悪、交差する二つの意識の間で揺れ動きながらも刀一つで生き続ける外道笠。

良くできた劇画だが、ただひとつ残念なのは、人の心を取り戻してゆく設定よりも、非情な殺し屋のままの方が良かったような気もする。小池一夫小島剛夕の作品が好きな人にはお薦めの作品。全2巻。

 

釣鐘屋本舗の釣鐘饅頭

No.2854
【今日の菓子】
こし餡が美味な菓子
「釣鐘屋本舗の釣鐘饅頭」

20代後半のコピーライターの頃、1ヶ月間毎日大阪の四天王寺に通っていた時があった。当時勤務していた広告制作会社で、おれのクライアントだった四天王寺に納品したパンフレットに誤植があり、社務所で1万部に毎日訂正シールを貼っていたのだ。コピーライターになって初めての大きなミスで、朝から夕方まで単調な作業を繰り返していた。

そんな時、近くの蕎麦屋で昼食を食べた後、参道にあった老舗の釣鐘屋本舗で毎日のように四天王寺名物の釣鐘饅頭を買い、亀の池を見ながら黙々と食べていた。釣鐘饅頭は軟らかいカステラ生地にこし餡が入った釣鐘形のものでクセになるくらい美味しい菓子だ。

シールを貼る訂正作業に懲りて、コピーライターとしての誤植ミスはしなくなったが、今でも釣鐘饅頭を見るたびに若き日の失敗を思い出す。