No.4532
【おれの愛用品】
「玄武の匂い袋」
おれは男なのに、昔から匂い袋を愛用している。匂い袋とは京都などで老舗の主人や女将、芸妓などが伽羅や檜、白檀などの香りを錦の小袋に詰めたものである。言わば香水代わりに使用したものだ。
また京都の老舗雑貨店〈井和井〉で匂い袋を買ってしまった。また玄武モチーフのものである。おれは自宅で香を焚く時は白檀をよく使う。白檀はサンダルウッドとも呼ばれ、甘い香りのする香木だ。玄武の匂い袋が白檀なので良かった。
合財袋に、白檀の香りのする匂い袋を入れて、懐中時計なんかを取り出す時に甘い香りが漂う。
匂い袋は日本の花鳥風月を伝承する文化なのである。