浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

「カンニング竹山の50歳からのひとり趣味入門」

No.3569
【今日の1冊】 
まず始めてみよう
カンニング竹山の50歳からのひとり趣味入門」

おれの知人たちは趣味皆無の人が多い。おれは多趣味な方だが、休日に家でゴロゴロしているよりは、色々やってみた方が人生は愉しいと思うのだが。おれは競馬も競艇も競輪もやるし、野球もメジャーリーグもサッカーもアメフトも観る。カメラも将棋も俳句もする。「カンニング竹山の50歳からのひとり趣味入門」はいい本だし、無趣味の人に勧めたい本だ。

「竹山くん、これからはもっともっと遊ばなきゃ」 多忙な日々に漠然とした不安を感じていた僕に、芸能界の大先輩は遊びに没頭する時間の重要性を教えてくれた。人生後半戦に向けて、50歳からはともかく自分の「好き」をやってみよう。こだわりよりも楽しむこと、仲間もいいけどまずはひとりで快適に。競馬、飛行機、キャンプ、YouTube制作、バイク、野球観戦など、9つの趣味を、熱く、かつディープに語る。

カンニング竹山の50歳からのひとり趣味入門」は押し付けがましい部分がなく、彼がハマった競馬や飛行機、キャンプ、野球観戦なんかの楽しさを伝えてくれる。特に競馬のグラスワンダーという馬に入れ込む部分がいい。おれもグラスワンダーの熱狂的なファンだからだ。趣味のない人は〈趣味=お金〉と考えるが、俳句や野球観戦、園芸なんかにお金はかからない。取り敢えず興味あることをやってみないと何も始まらない。カンニング竹山福島県について語る章があるが少しグッときた。彼のそんな熱い部分がいい。
良い本でした。
★★★★★