No.3166
【浮月堂 JAZZ名盤紹介】
黒人オペラの名曲
「Porgy and Bess」
帝王マイルス・デイヴィスはあまり好きではない。モダンジャズ期の演奏は素晴らしいのだが、晩年のマイルスはエレキに走り、ピアノの代わりにキーボードを、ギターとベースもエレキになってしまったからだ。そんな<エレキのマイルス>を評価する人もいるが、モダンジャズ期の演奏を知る人は聴かなくなった人も多い。
「Porgy and Bess」は1959年発表のマイルスのアルバムだ。
「Porgy and Bess」とはガーシュイン作曲のオペラで、登場人物の9割が黒人であり、最下層の彼らを描いたものだ。
劇中で歌われる「サマータイム」が素晴らしく、マイルス・デイヴィスはミュート(低音器)を使用して演奏している。
ジョン・コルトレーンは晩年はフリージャズに向かい、マイルスはエレキに走る。正当的なジャズを好むおれとしては複雑なのだ。
★★★★☆
【サマータイム】
https://youtu.be/jgmEY41baKM
【サラ・ヴォーン】
https://youtu.be/jVNiubIXHf4
【エレキのマイルス】
https://youtu.be/xZ5E4Jo3lpU
😊