No.2061
【浮月堂 JAZZ名盤紹介】
食わず嫌いはだめ
チェット・ベイカー
「枯葉」
今週もスタンダードの名曲「枯葉」について。たまたま自宅のレコードラックを見ていたらチェット・ベイカーの名盤「枯葉」を見つけた。懐かしい。
伝説のトランペッターのチェット・ベイカーが1974年にCTIレーベルで発表した本盤はエレクトリックピアノのボブ・ジェームスやスティーブ・ガット(ドラムス)等が参加しているからか、ジャズなのにフュージョン色が強いと思われがちだ。しかし天才アルトサックス奏者のポール・デスモンド、ベースの職人ロン・カーターなども参加したジャズの名盤なんだね。
何より本盤は、破滅的な人生をおくってきたチェット・ベイカーがジャズ界に復帰した作品として知られている。CTIレーベルが嫌いだとか、ボブ・ジェームスどうよ、という前にチェット・ベイカーのトランペットを聴くべきだし評価したい。