No.3612(再)
【浮月堂 JAZZ名盤紹介】
ストリングス盤のNo.1
「クリフォード・ブラウン ウィズ ストリングス」
ジャズマンの夢は、ストリングス(弦楽団)との競演である。スタン・ゲッツもポール・デスモンドも、チェット・ベイカーも、MJQもキャノンボール・アダレイもストリングスと競演を果たしているのだ。
そんなストリングスもので一番優れているのは「クリフォード・ブラウン ウィズ ストリングス」だ。
1955年に発表された本作は、夭逝した天才トランペッターのクリフォード・ブラウンが、ニール・ヘフティ指揮のストリングスをバックに朗々とスタンダードを吹いている。まるで歌うように。プラターズの「煙が目にしみる」もいいが、やはり「スターダスト」が秀逸だ。
マイルス・デイヴィスは帝王と呼ばれていたが、クリフォード・ブラウンが夭逝しなければ、間違いなく彼が帝王であったろう。
★★★★☆
【スターダスト】
https://youtu.be/87PL_SEpeFQ
【煙が目にしみる】
https://youtu.be/Wc8x1DGSWzk