浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

べっぴんの町

No.3176
【今日の映画】
古き良き神戸の映画
「べっぴんの町」

神戸三宮周辺も1995年の阪神淡路大震災で、昔の面影はなくなってしまった。おれは神戸出身なので、それが残念でならなかった。
1989年の「べっぴんの町」は昔の神戸が観られる貴重な映画である。

元・刑務所の教官で、今は神戸の中山手で探偵をしている<私>の前に、「人を捜して欲しいの」と依頼がくる。クライアントはすこぶる別嬪。殺人など起こりそうもなかったのだが。
異国ムードに漂う港町・神戸に現れた、ひとりの美女。彼女は愛と憎しみを謎に包んで、<私>の前に現れる。昔馴染みのヤクザの弟分の協力も得ながら、家出少女の捜索を始めるが。

三宮、北野、ポートタワーなど、震災以前の神戸の風景が今となっては貴重な作品だ。それにまだ営業していた頃の最高のデートスポットだったカフェのウエザーリポートも見られる。
この映画のDVDを観るたびにしみじみする。あの頃の神戸はまだ外国の街の匂いがあった。
本作品にはまだ少女だった頃の和久井映見つみきみほが出演しており、それも見所だ。
★★★★★

https://youtu.be/GemJRS8y-3s

https://youtu.be/xslWp9up8YM