浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

シーモンキー

No3096
【レトロスペクティブ】
海猿にあらず
シーモンキー

小学生の頃の、おれの最大の興味はシーモンキーだった。百貨店の玩具売場で売られていたのだが。
シーモンキーとは、アルテミアと呼ばれる海老や蟹の仲間の生き物のことだ。
シーモンキーは数億年前から存在しており、その卵は何年も何十年も卵の状態で生き続ける。
百貨店の玩具売場では育成キットが販売されていた。

プラスチックの小さな水槽ケースの中に、袋麺のスープみたいなアルミの袋に乾燥した卵が入っている。水槽に水を入れて12時間ぐらい経って卵を入れると孵化する。しばらくするとかなり小さな海老みたいなものが動き回る。決められた時間に餌を与えるとかなり大きくなる。見ているとなかなか楽しい。

おれがようやくシーモンキーの育成キットを買えたのは高校生になってからだ。
今もシーモンキー育成キットが、アマゾンで1000円ほどで買えるから驚きだ。