浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

喜庵

No.3020
【今日のレトロ店】
北新地の隠れた宝
「北新地 喜庵」

梅田の蕎麦屋でおれが評価するのはお初天神の境内を抜けた所にある瓢亭と、北新地の喜庵(よろこびあん)だ。

おれが20代後半に勤務していたデザイン事務所は堂島にあったのだが、北新地の入口でもあった。事務所から梅田までの帰り道は堂島地下街からか、北新地を抜けるかだった。華やかな夜の蝶や会社の役員クラスで賑わう北新地の片隅に喜庵はある。この店は何を食べても美味しく、だし巻きや板わさみたいな一品料理と日本酒の後は盛り蕎麦だった。

おれは駅の立食い蕎麦も好きだし、喜庵みたいな本格的な蕎麦屋も好きだ。北新地にありながら庶民価格の喜庵はなかなか貴重だと思います。