浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

「梅安蟻地獄」

No.3917(再)
【今日の1冊】
池波正太郎の傑作
「梅安蟻地獄」

おれが中学生の頃に読んでいた池波正太郎仕掛人・藤枝梅安」全7巻を、改めてKindleで読んでいる。やはり傑作だ。「仕掛人・藤枝梅安」は、池波作品「鬼平犯科帳」「剣客商売」と並び称される傑作シリーズでもある。

品川台町に住む鍼医師・藤枝梅安。表の顔は名医だが、裏では金次第で「世の中に生かしておいては人のためにならぬ奴」を闇から闇へ葬る仕掛人だった。
冷酷な仕掛人でありながらも、人間味溢れる梅安と相棒の彦次郎の活躍を痛快に描く。「梅安蟻地獄」は全7巻の2作目だがなかなかいい。金で人を殺す仕掛人なのに、自らの正義感で動くところも魅力だ。

仕掛人・藤枝梅安」は、必殺シリーズ第1作目「必殺仕掛人」の原作だ。藤枝梅安役はこれまで、緒形拳田宮二郎萬屋錦之介小林桂樹渡辺謙岸谷五朗らが扮しているが、映画最新作「仕掛人・藤枝梅安」では、豊川悦司が演じている。
★★★★★

https://youtu.be/CxusRIPZFzQ