浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

「阪急沿線怪談」

No.3634 
【今日の1冊】
単なる怪談集
「阪急沿線怪談」

生まれてからずっと阪急電車を゙使用してきた。社会人になって、地下鉄、京阪電車、JRは使ったのだが、南海電車をは一度も乗ったことがない。身近な阪急の沿線の怪談、宇津呂鹿太郎の「阪急沿線怪談」を読む。

大阪梅田を起点に西は神戸三宮・新開地、東は京都河原町まで、京阪神間を横断する阪急電車。その沿線に広がる街に埋もれた数多の怪異譚を怪談作家・宇津呂鹿太郎が綴る、ご当地怪談集。

テレビで観る宇津呂鹿太郎の怪談はあまり怖くないし好きではない。しかし阪急沿線の怪談ということで期待したのだが、正直期待外れだった。阪急沿線の駅名は出るのだけれど、具体的にその駅のどのあたりというのがわからないので、阪急沿線の名を借りた単なる怪談でしかなかった。まだ田中俊行の「神戸怪談」の方が評価できる。
★★☆☆☆