浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

ガルシアの首

No.3107
【今日の映画】
強烈な暴力映画
ガルシアの首

久しぶりにおれの好きなサム・ペキンパー監督の暴力映画をご紹介したいと思う。
1974年のアメリカ映画「ガルシアの首」だ。この映画はペキンパーが絶好調期の作品で、この頃の「ワイルドバンチ」や「ゲッタウェイ」「わらの犬」は観るたびにゾクゾクする。

メキシコの大地主の娘が妊娠した。大地主は娘の口からアルフレッド・ガルシア、という名前を聞き出す。
彼は自分の娘を孕ませたガルシアを捕らえた者に、その生死に関わらず100万ドルの賞金を与えると宣言する。しがないピアノ弾きのベニーはどん底の暮らしから抜け出すため、情婦のエリータと共に、既に事故で死んでしまったというガルシアの遺体を求めて彼の故郷へ向かう。途中で凶悪な暴漢に遭遇するなど紆余曲折の末にようやく辿りついた故郷の街。ベニーは墓地でガルシアの遺体を掘り起こし、その首を切り取ろうとするがベニーは背後から殴られて気絶させられる。気が付けばエリータは無残にも殺され、首は何者かに奪われていた。
愛する者を失った悲しみと怒りに打ち震え、ベニーはガルシアの首を奪い返そうと決意する。

主演のウォーレン・オーツはペキンパー映画ならではの存在感だ。大作「ワイルドバンチ」といい、「ガルシアの首」にしても、拳銃と血が似合う俳優だ。
村上春樹の「風の歌を聴け」でも、<彼>の好きな映画として「ガルシアの首」が挙げられている。

https://youtu.be/jcLjGiBbqgI