No.3092
【名曲喫茶 浮月堂】
勇壮な響きが秀逸
「ラデツキー行進曲」
おれが初めてクラシック音楽を聴いたのは、ヨハン・シュトラウス1世作曲の「ラデツキー行進曲」だ。ラデッキーではなくラデツキーだ。
小学校6年の頃の音楽の先生は変人だった。
1年間で生徒に聴かせたクラシックは4曲だけで、それ以外は音楽の授業にふさわしくないレコードばかりかけていた。初めての授業で聴いたのは橋幸夫の「子連れ狼」だった。
ラデツキー行進曲作品228は、オーストリアの貴族で軍人のヨーゼフ・ラデツキー将軍を讃えて、ヨハン・シュトラウス1世が作った行進曲(マーチ)だ。行進曲だけあって、勇壮なテンポには気持ちも高まる名曲だ。
ラデツキー行進曲は、どのオーケストラの演奏も素晴らしいのだが、今回は2012年のニューイヤーコンサートでの、マリス・ヤンソンス指揮のウィーンフィルハーモニーオーケストラの演奏をご紹介したい。