No.3078
効果的なオルガンロック
【今日の1曲】
「青い影」
20代半ばで本屋のご主人と知り合いになり、懇意にさせていただいた。一緒にジャズ喫茶に行ったり、本の話をした。
そのご主人から音楽のカセットテープをいただき、その中にあった1曲がプロコル・ハルムの「青い影」だった。
プロコル・ハルムは1967年に結成されたイギリスのロックバンドで、バンド名の意味は「こうしたものを越えて」の不正確なラテン語から付けられているらしい。プロコル・ハルムはロックバンドには珍しいピアノとオルガンのダブルのキーボード編成だった。
デビュー曲の「青い影」がヒットを飛ばしたのは、当時流行ったロックとクラシックの融合もあるのだろうが、マシュー・フィッシャーのオルガンによるものも大きいのではないか。
意外にもプロコル・ハルムの影響を受けている日本のミュージシャンは松任谷由実で、彼女の楽曲の中に、明らかにプロコル・ハルム的な曲も存在する。