No.3557(再)
【浮月堂 JAZZ名盤紹介】
実力派ギタリストの凄さ
「ケニー・バレルの全貌」
ジャズギターというのはなかなか微妙な楽器だ。スイングジャズの楽団の中では目立たないし、トリオやカルテットでは結構重要な位置にある。ちなみにおれは、ヤマハでアルトサックスを習っていたのだが、ジャズで一番好きな楽器はギターだ。
ジャズギタリストのケニー・バレルの「ケニー・バレルの全貌」(1965)は、なかなか良いアルバムだ。カルテットでも名盤を遺すバレルが、名コンポーザーのギル・エヴァンスと組んで、彼のオーケストラをバックに演奏する。
おれはジャズのスタンダードでは、イングランド民謡の「グリーンスリーブス」が好きなのだが、「ケニー・バレルの全貌」での同曲が素晴らしい。冒頭のギターソロから、ゆっくりと現れるギル・エヴァンスオーケストラの演奏が実にいいんだ。
★★★★☆
【グリーンスリーブス】
https://youtu.be/bl4jgYZQ_24?si=oe7Un0bfgfgVv5uu