浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

ゲイラカイト

No.3110
【レトロスペクティブ】
簡単に舞い上がる洋凧
ゲイラカイト

幼少から、正月に公園で凧上げするようなこともなく、一日中こたつに入ったまま図鑑を読んでいるような嫌な子供だった。

そんなおれが凧上げをやってみようと思ったのは、近所の玩具屋で売っていたゲイラカイトを手に入れたからだ。
紙製で武者の絵が描いている旧い和製凧に比べて、洋凧のゲイラカイトは異常なまでによく舞い上がった。
プラスチック製の棒を1本セットすれば、それだけで上げる手間もなく大空に上がった。驚いたな。

友人は、巨大な目玉のシールを貼ったスカイスパイというゲイラカイトを持っていたが、おれは黒くてシンプルなベビーバットを持っていたなあ。