浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

「生きるとか死ぬとか父親とか」

No.2879
【今日の1冊】
理想の父親は稀なのか
「生きるとか死ぬとか父親とか」

原作より先にドラマを観てしまったジェーン・スーのエッセイ「生きるとか死ぬとか父親とか」をKindleで読んだ。

ジェーン・スーペンネームで日本人だ。彼女が死んだ母親の思い出は多々あるのに父親との思い出がないので、改めて一緒に食事したり、母の墓参りなどの付き合う機会を増やす。この父親がまたダメな人で、何度も経営している会社を潰すわ、愛人を作るわ、娘になにもかも依存するわのシニアの問題児だ。しかしジェーン・スーは悪態をつきながらも決して父親を見捨てない。問題児なのに父親もまた一本筋の通ったダンディストだ。

ドラマは娘を吉田羊、父親を國村隼が演じた。ドラマもエッセイもすごく良かったんだな。