浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

中井広恵女流六段の扇

No.2044
【おれの愛用品】
団扇もいいが扇もいい
中井広恵女流六段の扇」

夏は外出用には扇子を携帯し、家の中では扇を使う。何年か前に団扇(うちわ)が破れてからは扇を使用している。扇(おおぎ)は扇子の倍くらいの大きさで、その分、扇ぐと涼しい。

おれが使う扇は棋士中井広恵女流六段のもので、彼女の直筆で「志在千里(しざいせんり)」の言葉が書かれている。
志在千里とは、老いた駿馬は飼桶に繋がれていても千里を走る気持に変わりはないし、激しい気性の志士は年をとっても意気盛んな心は抑えられない、と言う意味だ。これは三国志の悪役で、ヒーローの曹操の言葉だ。

中井広恵女流六段は女流将棋黎明期の実力者で、かつては清水市代女流七段、林葉直子と三強時代を築き、林葉直子が去ってからは清水と永く二強時代を維持した。そんな才媛の扇で扇ぐ風はなかなか心地いいんだな。
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