浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

「深夜プラス1」

No.3114
【今日の1冊】
冒険小説の金字塔
「深夜プラス1」

中学3年の時にに読んで以来、何回読み直しただろうか。
ギャビン・ライアル不滅の名作「深夜プラス1」だ。

腕利きドライバーで、元レジスタンスのルイス・ケインが受けた仕事はごくシンプルなものだった。相棒となるガンマンのハーヴェイ・ロヴェルと共に、大西洋岸のブルターニュから、フランスとスイスを車で縦断し、1人の男を期限までにリヒテンシュタインへ送り届けるだけだ。
だがその行く手には、男を追うフランス警察、そして謎の敵に雇われた一流のガンマンたちが立ちはだかる。 次々と迫る困難を切り抜けてタイムリミットの零時1分過ぎまでに目的地へ到達できるのか?
車と銃のプロフェッショナルたちが意地と矜持を見せつける。
ボディーガードのガンマンのハーヴェイ・ロヴェルがいい。銃の腕は一流なのにアル中という設定が秀逸だ。登場人物の信念と矜持(誇り)に熱くなる。

ルイス・ケインのが愛用するモーゼルM712はおれもモデルガンを持っている。フルオート(連射)も可能な武骨なドイツの拳銃だ。
このあたりも含めて、「深夜プラス1」は最高だ。