浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

博多にわか煎餅

No.2840
【今日の菓子】
お面はおまけ
博多にわか煎餅」

福岡出身の亡き父親は単独で帰省することが多かった。その時に買って帰ってくる土産はひよこ饅頭か、博多にわか煎餅だった。

博多にわか煎餅は正確には博多二○加煎餅と書く。明治39年に東雲堂が販売した甘い煎餅だ。いわゆる瓦煎餅と同じ味だ。なぜか博多二○加煎餅1缶に1枚、紙のにわか面が付いてくる。にわか面とは博多の郷土芸能の寸劇「博多仁和加(はかたにわか)」に使用される眼元だけのお面だ。

個人的には九州土産はひよこ饅頭か博多の女が好きだったのだが、父親はなぜか博多二○加煎餅を買って帰ることが多かったなあ。