No.2671
【今日のレトロ店】
神戸市民のソウルフード
「湊川 大吉商店」
神戸電鉄新開地駅から乗り換え、湊川駅を下車すると近くに大吉商店はある。神戸市民の大半は知っているであろう人工衛星饅頭の店だ。
形が人工衛星なのではない。1957年にソビエトの人工衛星スプートニクの打ち上げの年に大吉商店は創業されたからだ。おれが幼児の頃から慣れ親しんだ神戸市民のソウルフードで、今川焼に近い。
ただ、正確には今川焼とも大阪の御座候とも鯛焼とも違う。生地がパリッとしているんだね。粉は何を使っているんだろう、と言うのが約40年にわたる疑問だった。最近になってひとつの仮説が浮かんだ。一番近いのはよく焼いたホットケーキだ。ホットケーキミックスと言うことは小麦粉、砂糖、ぶどう糖、植物油脂、小麦でん粉、粉末油脂、食塩、ベーキングパウダーあたりだろう。近く再現してみねばなるまい。