2022-03-03 平松洋子 買えない味 No.2662 【今日の1冊】 さもありなん、な随筆 平松洋子「買えない味」諸事情あって書けませんでした。失礼しました。久しぶりに平松洋子の随筆を読む。「買えない味」(ちくま文庫)だ。「味」と言っても料理の話ではなく、箸置きや豆皿、テーブルクロス、トングなど食の周辺の話だ。 箸置きが単に箸を置くためのものではなく、「箸が戻る場所」と平松洋子の考え方がさもありなん、だ。箸置きがなければ、意外に箸は床に落ちることが多いんだ。確かに安定した箸の戻る場所かも知れない。